2000年9月8日 北海道家族旅行中のこと、ペンションの部屋でひづめを噛んでいたムサシが、キャイーーン!と鳴いた。そして舌で口の周囲をペロペロとなめだした。いつもと様子が違うのでどうしたのかと思い、口を開けさせ調べてみると、右の奥歯が剥げるように割れ、歯肉が付いたままぶら下がり、歯肉のところからは血が出ていた。びっくりしてさらによく調べたのだが、歯石が剥がれたのか、歯が割れたのかよく分からない。ペンションのオーナー(大型犬2頭の飼い主)にも見てもらい、掛かり付けの獣医さんに電話して状況を話し、どうしたら良いか尋ねてもらった。旅行中のこともあり、いますぐ麻酔をかけて歯を取り除く必要はないということで、旅行を続けた。
2000年9月13日 家に帰って直ぐかかりつけの獣医さんに行ったところ、全身麻酔をかけて歯片を取ることになった。かなり大きく割れた歯の一部を取り除いた後はそのまま。汚れがつかないように歯を磨きなさいと言われた。 歯片除去費用 12,280円
一週間も経った頃、割れた歯の中央部分に赤い点が現れた。気になりつつ観察していたが、どうも穴が開いているようだ。ふたたび獣医さんに診てもらったが、歯の治療は抜歯しかできないと言われた。友人の犬が動物の歯医者さんO先生に掛かったことを思い出し、電話番号を教えてもらい、電話をしてみた。穴が開いていることを告げると、歯髄が出ている疑いがあるので診察に来るように言われたが、あいにく予約が一杯でムサシの診察の予約は随分先になってしまった。診察前に掛かり付けの獣医さんで血液検査を受け、肝機能腎機能の数値を獣医さんにファックスしてもらうよう言われた。
2000年10月21日 O先生に診察していただいたところ、ムサシの歯はやはり歯髄が出ており、すでに炎症を起こしていたので、全身麻酔を掛け、歯髄を取り除き、薬を詰め、樹脂で修復する治療を受けた。治療の他に歯石を取り、さらに研磨してムサシの歯は真っ白に。(^
^) 治療の間、説明を受けながら、ずっとそばで見させていただいた。
ついでに歯を診てもらおうと連れていった空も、同じように大臼歯が欠けていた。空は血液検査をしていなかったのだが、幸い歯髄が出ていなかったので、救急用の全身麻酔を掛け短時間で表面の修復を行い、歯石を取り研磨をしていただいた。
後は毎日歯磨きをし、4月頃にもう1度診てもらうことになった。以来ひづめはもとより、固いものはいっさい与えていない。犬の歯は強い衝撃で固いものがあたると割れてしまうことがよくあるそうだ。ひづめやガムは与えてはいけないといわれた。 診察治療代2頭分 75,128円
2001年4月7日 修復した歯のチェックに行く。ムサシはレントゲンを撮り、修復した歯の内部に炎症がないことを確認する。空は歯髄が出ていなかったので表面の目視でお終い。 診察治療代 2万円くらい(領収書を紛失)
2001年9月29日 フードを食べる時、空は一粒一粒ポリポリと噛み砕く。そしてあまり水を飲まない。そのせいで歯を磨いていても着色してしまう。歯の研磨も善し悪し。細かい傷がつくので汚れやすくなる。前回研磨して半年も経たないうちに歯の着色が気になりだし、ひづめを与えたら。。。あっという間に修復した箇所がはがれた。(涙) 慌ててO先生に再治療をお願いする。全身麻酔を掛け、歯の修復、歯石取り、研磨をしていただく。 診察治療代 24,675円
2002年10月18日 歯の定期検診。前回の治療後、空は1年、ムサシは1年半が経過した。2頭とも歯磨きがきれいにできており、歯石は殆どついていないとお褒めの言葉をいただく。が、やはり全身麻酔で研磨と歯石取り。ムサシは修復した箇所をちょっと補修。 診察治療代 53,550円
2003年5月11日13日 旅行中ムサシの歯の修復した部分が一部はがれてしまった。(老化によるものだと思う。)また空の歯が折れているのを発見。(涙)ムサシは5月30日、空は救急で5月17日に治療の予約。
2003年5月17日 空の折れた歯を抜き、縫合。歯石取り&研磨。所要時間1時間。詳しくはこちら。 診察治療代 26,250円
2003年5月30日 2週間が経ち、ムサシの歯の修復した部分は完全にはがれてしまっていたので、修復のやり直し&歯面研磨。歯磨きのおかげで歯石は殆ど付いていなかった。爪切り。 待合室で役に立つ本を発見。誠文堂新光社発行愛犬百科シリーズ「愛犬の病気百科」2400円 犬の病気が詳しく解説されている。もちろん歯周病など歯の病気も。 診察治療代 22,575円
2004年4月11日 前回の修復からまだ1年経っていないのだが、ムサシの歯の修復した部分が完全にはがれ、露出しているのに気付き、慌てて予約をした。いつも通り丁寧に修復してくださったが、はがれ易いところなので、仕方がないらしい。クラウンをかぶせる(人間並みだわ)という方法もあるそうだが、型取りと装着で2度麻酔を掛けることになるし、費用は全部で10万円位、ということでまだ考えたくない。 今回のムサシの血液検査の結果を見て、コレステロール値が高いので甲状腺機能に異常がある可能性がある。掛かり付けの獣医さんで調べてもらいなさいとアドバイスをいただく。後日甲状腺機能の検査を受けたが正常値。良かった〜〜! 診察治療代 18,900円
2005年1月29日 数日前のこと、牛革の骨ガムを少し切り取り、水でふやかしてからムサシにあげたら・・・あっという間に修復部分が剥がれてしまった。。。修復している子はこれでもダメなのね。。。慌ててO先生に電話をして予約を入れていただく。剥がれた部分が歯茎の中まで達しているので、どうしても剥がれやすいそうだ。これまで何度も修復を繰り返しているので、とうとうクラウン装着をしていただくことにした。ついでに海も歯科検診。(^
^)
まず海の歯を診ていただいた。「きれいな歯ですねぇ、歯磨きちゃんとできてますよ。」とお誉めをいただく。(^ ^) 気になっていた上前臼歯の切れ目に溜まった歯石だが、歯茎との境に歯石が付かなければ、無理に取らなくても大丈夫とのこと。ここはエナメル質が薄いので無理に削ると象牙質に傷が付いてしまうそうだ。海の診察はこれでおしまい。
ムサシは麻酔を掛けて、まず歯型取り。クラウンをはめ込むために歯を削る。人間の技工士さんと話し合いながら歯型を幾つか取り、ムサシの歯の模型が完成。模型を元に来週までにクラウンができあがる。削った歯はそのままにしてあるので、硬いものを噛んで形が変わってしまわないよう気をつけるよう注意された。
1時間半以上麻酔をかけていたので、眠りが深くなかなか目覚めない。スースー寝息をたてて気持ちよさそうに爆睡中のムサシ、名前を何度も呼んで目覚めさせる。目が覚めてもけだるそうで目をつぶったまま。さらに名前を呼ぶと薄目を開けてこっちを向こうとするが、すぐ頭が落ちてしまう。チロッと出た舌がなんともかわいいよ。(^
^) 診察治療代 84,000円(涙) 海の分はおまけ〜〜 (^
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2005年2月5日 麻酔を掛けて、クラウンの装着はあっと言う間に終了。麻酔も浅めだったので、すぐ目が覚める。きれいになったでしょ。銀色のクラウン、表面がつるつるなので物を写してしまいきれいな写真が撮れない。Virbacのベジタルチュウひと袋をおみやげにいただいた。(^
^) これなら毎日1個ずつ食べてもいいって。良かったね、ムサシ。もちろん海もお相伴の予定。(^ ^) 市販のデンタルケア製品で与えて良いのはVirbacのベジタルチュウとデンタルチュウ、そしてグリニーズだけ。その他のものは歯が削れたり割れたりする可能性が高いそうだ。 診察治療代 16,000円(合計10万円也。。。とほほ)
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