北海道フリークライミングネットワーク発足

４月２４日（水）、札幌市北区の北海道クリスチャンセンターで北海道フリー
クライミングネットワークの設立総会が開かれました。規約の決定、世話役の
選出、今後の活動についての話し合い、赤岩青巌峡の道路建設問題についての
現状報告などがあり、この日をもって、正式に「北海道フリークライミングネ
ットワーク」が発足することになりました。８月２０日現在で個人会員約６０
名、組織会員２組織（札幌山の会、山梨スポーツクライミング協会）となって
います。

北海道フリークライミングネットワークの役員として、以下の会員が選出され
ました。

代表世話役　　　松本一敏
（札幌フリークライミングクラブグループ・ド・ロシェ、札幌中央労山）
会計担当世話役　鳥畑泉
（王子製紙苫小牧工場山岳部）
会報担当世話役　石田法子
（札幌フリークライミングクラブグループ・ド・ロシェ）
総務担当世話役　竹内正信
（北海道奴隷倶楽部）

設立主旨
　北海道で「ハードフリークライミング」が本格的に行われるようになってす
でに１０年以上がたちました。当初「ハードフリー」と呼ばれていた「より困
難な壁を手足の力だけで登ろう」というクライミングも、今ではただ単に「フ
リークライミング」と言われるようになり、インドア・クライミング（ジム）
やクライミング・コンペの隆盛などとも相まってマスコミに登場する機会も多
くなってきて、関心を持つ人も、実際に取り組む人も全国的に増えてきている
ようです。
　もともと、ハードフリークライミングを始めたクライマー達は山岳会などに
所属して「岩登り」を行ってきた人達が多かったようですが、遭難や事故の危
険性が比較的少なく、万一の事故の際も山に比べると搬出などの点で団体のバ
ックアップの必要が少ないと考えられてきたフリークライミングの世界では、
特定の山岳会などの組織に所属せず、個人として、または単なる仲間同士で登
っている人が多く見受けられます。そのため、フリークライミングに関心を持
った人の受け皿となる団体、フリークライミングを行う環境を整えるための組
織などが少なく、また、フリークライミングを楽しむもの同士の横のつながり
も多くはありません。
　北海道は、この地で積極的な活動を行ってくれるフルタイムクライマーのお
かげもあり、比較的高難度ルートには恵まれています。残念ながら、本州各地
と比べるとクライマーの数は多い方ではありませんが、今後、より快適なフリ
ークライミングの環境を作っていくために、フリークライミングを楽しむ者、
フリークライミングに関心を持つ者などの横のつながりを作る『北海道フリー
クライミングネットワーク』を設立します。
　当面の課題としては赤岩青巌峡におけるクライミングの存続問題に取り組ん
でいきます。是非、多くのクライマーの方に参加していただきたいと考えてい
ます。よろしくお願いいたします。

会員募集要領
　上記の趣旨に賛同し、一緒に活動していただける個人、団体などを募集して
います。住所やクライミング歴、年齢等は一切問いません。フリークライミン
グを実践している人、やってみたい人。興味、関心のある方など、どなたでも
参加できます。
　会費は当面、１０００円／年・人（団体）とします。これは事務連絡費・会
報作成費等に使用します。会員の方には会報をお送りします。また、北海道奴
隷倶楽部発行のクライミングミニコミ紙「北海道クライムズ・ニュース」（不
定期刊行）もお送りします。場合によっては年度途中で会費増のお願いするこ
ともあり得ますが、その場合は会員の方に意見をお聞きして、同意を得てから
決めたいと思います。
　会員資格は１年ごとの更新です。会期は毎年４月から翌年の３月まで。年度
途中の入会の場合も会費は１０００円で、同じく３月までの会員資格となりま
す。
　ご夫婦、ご家族などで入会される場合の会費は、お２人またはご家族で１０
００円となります。この場合は会報は１部のみ送付いたします。団体で入会し
ていただく場合も、会費は１団体１０００円ですが、同じく会報は１部のみの
送付となります。複数の部数の送付を希望される場合は必要部数×１０００円
の会費となります。

規　約
１．活動方針
　　本ネットワークは以下の方針のもとに活動する。
　(1) 会員相互の交流、親睦を促進する。
　(2) 北海道におけるフリークライミングに関する事故を防止する。
　(3) 北海道におけるフリークライミングを行う環境を整備する。
　　なお、会員に対して、本会の活動への参加は強制しない。また、活動の提
　案、会員およびその他　の自主的活動の支援、会員への情報提供や連絡等に
　重点を置くものとする。

２．活動
　総会
　　本ネットワークは年に１回、会員による総会を開催する。総会の運営は事
　務局が行う。
　会報
　　本ネットワークでは必要に応じて、会報を発行する。
　その他
　　その他の活動については会員の提案などにより、事務局が本規約にのっと
　って判断し、実施する。

３．組織
　会員
　　本ネットワークは、設立趣旨及び規約に賛同し、参加申し込みを行った個
　人および組織・団体により構成される。会員の資格は参加申し込みが受理さ
　れた時点から次の３月末までとする。
　事務局
　　以下の役員を、総会において会員の中から互選する。役員は事務局として
　本ネットワークの運営にあたる。
　　代表世話役　　　１名
　　会計担当世話役　１名
　　会報担当世話役　１名
　　総務担当世話役　１名
　地域世話役
　　上記の他に若干名の地域世話役を定めることができる。地域世話役は事務
　局の推薦により選定する。新たに地域世話役が定められた場合は会員に連絡
　しなければならない。
　役員任期
　　役員及び地域世話役の任期は毎年４月初めから翌年の３月末までの１年間
　とする。役員及び地域世話役の再任は妨げない。

４．その他
　本規約は１９９６年４月２４日　第１回総会において承認された。