日御崎 電波探信所 13号電探他



 高尾山山頂から西へと伸びる尾根上に銃座らしき円形窪地が2ヵ所(L)、尾根の突端を南西に下った所に電探所Mがある。引渡リストの内容や構造から、13号電探の電探室かと思われる。





左:尾根上にある銃座と思われる円形窪地、右:同左その2


左:尾根上にある崩れた小屋、右:電探所Mを北東上から


左:電探所Mを南から西を、右:南から北を


左:南から東を、右:南東隅の出入口を北上から


左:南西隅から東を、右:南西隅から北東上を


左:電探室の屋根の残っている部分、左下に基礎?、右:北西から


左:北西隅にある出入口その2、右:同左の内部


 発電所の北の分岐を下っていくと、山頂から西へと伸びる尾根へと出る。道は山頂の北下を回りこむ道と尾根を西へと進む道とに別れる。西へ伸びる尾根上には2ヵ所の円形窪地を確認できたが、寸法は測っていない。写真から直径2m前後のように見える。またその西には崩れた小屋があり、何かしら施設跡らしき痕跡もあるものの、藪が酷くて確認できず。また道もここで消えており、電探所Mへ向かうには藪を迂回しなければならない。

 尾根の西端のピークから南西に少し下った所に、電探所Mがある。本来は地下室なのだが、掘り起こされ屋根の半分以上が崩され、内部には水が溜まっている。中央の部屋の寸法は南北約5.9m、東西約4.9m、壁厚は45cmである。南東隅には東西約1.8m、南北約2m、壁厚40cmの出入口がある。ここは未施工だったのか、鉄筋の端がJ字に出たまま、綺麗に残っている。その反対の北西隅には約1.5m角、内寸60cm角の出入口がある。こちらは脱出口かと思われる。

 半分残った天井には、50cm角の基礎跡らしいものがある。13号電探のアンテナ基礎の一部分かもしれない。