鹿ノ川 防空砲台・聴音探照所





鹿ノ川 防空砲台・聴音探照所(2006.5.12)






国土地理院の航空写真(MCG628-C30-2、1960年頃)


米軍の航空写真(左:M691-78、右:M126-55、国土地理院)




左:山頂の鉄塔、右:藪の向うにΦ3mの穴がある筈…



左:山頂の藪、右:鉄塔道の入り口



南側にある江能広域環境センターからの道は藪に埋もれてしまっているが、北から南へ抜ける鉄塔道を通れば寄せる事が出来る。砲台のある山頂から南に少し下ると、脇に兵舎が残っているらしいのだが、そのまま引き返してしまったので確認していない。
鉄塔のある平坦面の南東部は藪で、しかも羊歯が群生していて入れない。藪の向こうに直径3m程の深い穴があるのは確認できたものの、それ以上はどうにもならなかった。ただし上記の兵舎脇から入れるそうなので、もう一度探索しておきたい。


また航空写真を見ると、西側にあるピークにも何らか構造物が写っている。このピーク周辺が聴音探照所なのかもしれないが、一部は既に破壊されているようだ。


日付 呉海軍警備隊戦時日誌及び引渡目録による記事
昭和12年9月4日 S12.9竣工、官房機密第3562号(S17.8)
昭和16年11月 防空砲台、第四砲台群(下士官3、兵13)
准仕官以上2、下士官兵53、有線電話
8cm高角砲2門、ステレオ式2m測距儀1、シ式75cm探照灯1
90式2型聴音機1、ディーゼル直流発電機1
准士官以上2、下士官6、兵47  
昭和16年12月 防空砲台  
昭和17年1月 防空砲台  
昭和17年3月 将来砲台建設要望(?)
昭和17年4月 3年式40口径8cm高角砲2門
ステレオ式2m高角測距儀1
斯式75cm探照灯1、90式空中聴音機2型1
池貝式ディーゼル発電機1
装填演習砲1、点的機1
常装3号通常弾薬包改一600
89式尖鋭高射信管600、96式伝火管600
莢2号撃発火管4型711
38式小銃6、弾薬包840、空砲630
配員 下士2(臨10)、兵14(臨17)
昭和17年8月 8cm高角砲2、75cm探照灯1、ス式2m測距儀1
90式聴音機1、12cm望遠鏡1、観測鏡2、6倍双眼鏡2
昭和17年9月 防空砲台第4砲台群  
昭和18年1月 防空砲台(第3砲台群)  
昭和17年6月 機密呉警備隊命令第41号(18.6.25)、警戒隊派遣、准士官1、下士官兵5  
昭和18年7月 官房機密第1922号訓令による8cm防空砲台装備兵器中探照灯・聴音機の換装基礎工事7/1以降兵力をもって実施中
昭和18年8月 官房艦機密第4198号(18.8.18)(呉鎮機密第25号ノ286)、直流発電機械撤去の件訓令接受、時期を得次第工事に着手の予定
艦本機密兵電第970号(18.8.27)、電気兵器供給の件通牒接受
昭和18年9月 官房艦機密第19220号(18.4.22)訓令により工事中なりし電気平気換装工事中、鹿ノ川のみ完成す(18.9.30)
螺山・鹿ノ川防空砲台道路新設工事施工訓令(官房機密第2471号、18.9.9)接受、右の兵力により工事施工中
昭和19年6月 8cm高角砲2門  
昭和19年7月 防空高角砲台 8cm高角砲2門  
昭和19年8月 8cm高角砲2門 既設  
昭和19年9月 8cm高角砲2門 新宮へ移設
昭和19年10月 機密呉鎮守府命令第402号(呉鎮守府S19.10)
現装備の鹿ノ川及螺山8cm高角砲を新宮に移装す
但し現装備の鹿ノ川探照灯は探照灯台として残置す  
昭和19年11月 150cm探照灯1、空中聴測装置1、砲移設完了せば照聴所とす
昭和19年12月 150cm探照灯1、空中聴測装置1 完備
昭和20年1月 150cm探照灯1、空中聴測装置1 完備
昭和20年2月 150cm探照灯1、空中聴測装置1 完備
昭和20年8月31日 引渡:
96式150cm探照灯及び同管制器、付属品補用品共、電動直流発電機 1基
仮称ヱ式空中聴測装置、付属品補用品共 1基
貨物自動車 1台
建築物 兵舎1、其ノ他付属施設4

用地:7299m2、建物:290m2(鹿ノ川)
用地:7299m2、建物:383m2(鹿ノ川砲台)
用地:1788m2(鹿川)

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