鍋山(鍋崎山) 防空高角砲台・防空機銃砲台





米軍の航空写真(M280-104,129、国土地理院)


北部隅の機銃砲座付近(M312-2-143、国土地理院)


中央部の15.5cm砲座付近、右は15.5cm砲塔の拡大(左右:M280-104、国土地理院)


左右共に15.5cm砲塔の拡大(左:M280-103、右:105、国土地理院)


西部の機銃砲座付近(M280-104、国土地理院)


西部の機銃砲座付近の拡大(M312-2-143、国土地理院)


南部の機銃砲座付近(M280-129、国土地理院)


休山から見た鍋山






戦後、日新製鋼呉製鉄所の拡張工事に伴って山ごと削られて消失してしまった。
中央に15.5cm砲が据えられていたのは終戦後の航空写真から判別できるが、他のどこに何が配置されていたかは不明である。昭和20年4月の米軍の偵察写真を見ると、北部に機銃3基、中央西部に機銃6基、南部に機銃4基をカウントし、15.5cm砲はカウントされていない。



鍋山(鍋埼山) 防空高角砲台
日付 呉海軍警備隊戦時日誌及び引渡目録による記事
昭和19年11月 新配備 15.5cm単装砲2門 未配装備
 呉鎮命令第436号による応急砲台、配員 准士1、下士6、兵53

機密呉鎮守府命令第436号応急用防空砲台構築の件(別紙第一)
対空砲台整備予定地:鍋埼山 15.5cm単装砲2(呉鎮)
昭和20年1月 15.5cm砲台 工事中
昭和20年2月 15.5cm砲台 完備(鍋山もしくは冠崎?)
昭和20年8月31日 引渡:
15.5cm単装砲1門
14式方位盤装置 1組
ステレオ式2m高角測距儀付属品補用品共 1組
武式4.5m高角測距儀付属品補用品共 1組(呉廠にて○○中)
12cm高角双眼望遠鏡 1個




鍋山 防空機銃砲台
日付 呉海軍警備隊戦時日誌及び引渡目録による記事
昭和17年5月 官房機密第5409号(17.5.3)

機密呉鎮守府命令第135号機銃防空砲台仮設の件、呉工廠西端高地(鍋峠付近)  40mm連装機銃1(呉鎮)
昭和17年6月 機密呉鎮命令第135号(17.6.3)
昭和17年8月 仮設兵舎1(広工廠にて仮設)、40mm連装機関砲1基 工事完成
昭和17年9月 機銃防空砲台(鍋峠)
昭和18年1月 機銃砲台
昭和18年11月 機密呉鎮守府命令第441号応急用防空機銃砲台構築に関する件、13mm機銃2基(呉鎮)
昭和19年3月 官房艦機密第157号(19.1.14)
「支那方面及内地防空砲台新設並に整備の件」訓令により機銃砲台工事中
昭和19年6月 新設完備せる機銃砲台に22名配員
40mm連装機銃1基 既設
13mm機銃8門、官房艦機密第157号により新設完備(内2門は呉鎮命令441号)
昭和19年7月 40mm連装1基既設、13mm機銃6門既設、13mm機銃2門応急既設
昭和19年8月 40mm連1基 既設、13mm単3門(8門の間違い?) 既設
25mm機銃6門 官房艦機密第4992号該当予定地、工事中
昭和19年9月 40mm連1基 既設、25mm連3基 既設
25mm単6門 工事中(官房艦機密第4992号)
昭和19年10月 既設 40mm連1基、25mm連3基
工事中 25mm単6門(官房艦機密第4992号)
昭和19年11月 25mm連3基 緊急戦備
新配備 25mm連3基(緊急戦備、官房艦機密第4992号による) 配員 准士1、下士7、兵58
既設 40mm連1基、25mm連3基
昭和20年8月31日 引渡:
毘式40mm連装機銃 1基 銃架のみ

建物:250m2









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