霞ヶ浦 防空高角砲台


資料(アジア歴史資料センター):
霞ヶ浦航空隊 C08011062800
土浦航空隊 C08011064000



左:米軍の航空写真R2232-84(国土地理院)、右:R373-84(国土地理院)



左:米軍の航空写真R401-No1-5(国土地理院)


自衛隊霞ヶ浦駐屯地の北、土浦第六中学校のすぐ南付近に2基の砲座を確認できる。
山は残っているものの、道路工事などで遺構は残っていないと思われる。

日付 横須賀海軍警備隊戦時日誌及び引渡目録による記事
昭和19年1月 工事中
昭和19年3月 12.7cm連装高角砲2基 工事中
昭和19年5月 12.7cm連装高角砲2基 工事中
昭和19年8月 探照灯管制器未装、他完備
昭和19年11月 12.7cm連装高角砲2基完備、他工事中
昭和20年8月 引渡:
12.7cm連装高角砲2
高射装置1、4.5m高角測距儀1
150cm探照灯2、同上管制器2





南部 防空高角砲台


左:米軍の航空写真R534-No2-71(国土地理院)、右:R2232-5(国土地理院)




霞ヶ浦駐屯地の南側、実穀集落の北西側にも防空砲台がある。発掘調査が行われ、2基の砲座と指揮所、電探施設が見つかったらしいのだが、航空写真を見ると砲座は4基あるように見える。また発掘された高角砲の基礎も12.7cm連装高角砲や10cm連装高角砲のものというよりも12cm高角砲のもののようであり、もう2基の砲座が発掘されずに埋まっているかもしれない。

恐らく装備は12cm高角砲4門。Googleの衛星写真を見る限りでは、まだ破壊はされていないと思われる。


日付 引渡目録による記事
昭和20年8月 引渡:
12cm高角砲4
高射装置1、2m高角測距儀1
電探(ラジオロケーター)1




機銃砲台:

日付 引渡目録による記事
昭和20年8月 引渡:
軽戦車10
2m高角測距儀1、40mm機銃2
25mm連装機銃6、25mm単装機銃38、13mm機銃16
40mm弾1804、25mm弾46534、13mm弾16022
12cm高角砲弾980





青宿 防空高角砲台


左:米軍の航空写真R2232-83(国土地理院)、右:R401-No1-3




土浦武器学校の南西側、青宿にも防空砲台があったらしい。土浦航空隊の引渡目録に地図が載っているが、余り良い地図でなく大体の場所しか判らない。


日付 引渡目録による記事
昭和20年8月 引渡:
40口径3年式8cm高角砲2
5年式2.5m測距儀1
8cm高角砲通常弾薬包65、89式尖鋭高射信管65
96式伝火筒65、莢2号激発火管4型80
須式電動90cm探照灯1





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