鈴鹿航空隊周辺の防空高角砲台


四日市と津の間にある鈴鹿にも、海軍航空隊と関連施設があり、その周辺も高角砲台や機銃砲台が築かれていた。横須賀警備隊とは関係ないものの、米軍のFLAK MAPや鈴鹿航空隊に関するHPの記述からそれらしい場所を見つけたので、ついでに載せておく。


資料(アジア歴史資料センター):
鈴鹿基地 C08011213300
鈴鹿基地 C08011093300(地図)




愛宕山 防空高角砲台


左:米軍の航空写真R564-3(国土地理院)、右:R470-95(国土地理院)



左:米軍の航空写真M208-103(国土地理院)

フジクラ鈴鹿工場の南東側、北江島町にある愛宕山に高角砲台が築かれていたらしい。米軍のFLAK MAPには出てこないが、航空写真を見るとそれらしい施設が写っている。工事中の為にカウントされていなかったのか、見落としていたのかは不明。
現在は山そのものが削られており、何も残っていないと思われる。


日付 引渡目録による記事
昭和20年8月 引渡:
12cm高角砲4門
2式陸用高射機1、4式射撃装置1
仮称4号2型改二電波探信儀1(S24)未完成
97式2m高角測距儀1
25mm連装機銃2、同弾薬1212

12cm高角砲弾薬包467、91式改一時限信管467
91式改一伝火筒467、莢2号撃発火管529





道伯 防空高角砲台


左:米軍の航空写真R470-91(国土地理院)、右:R564-8(国土地理院)





鈴鹿サーキットの北東側に、薄っすらとであるが砲座らしきものが4基写っている。米軍のFLAK MAPには両用砲4基砲座のみという記述がされている。
現在は工場になっており、遺構は残っていないものと思われる。


日付 引渡目録による記事
昭和20年8月 引渡:(阪神警備府の引渡目録?)
12cm高角砲4門
2式陸用高射機1、4式射撃装置1
仮称4号2型改二電波探信儀1(S24) 97式2m高角測距儀1
25mm単装機銃2、同弾薬1308

12cm高角砲弾薬包455、91式改一時限信管457
91式改一伝火筒457、莢2号撃発火管507





第二機体整備場前 防空高角砲台


左:米軍の航空写真R564-4(国土地理院)




現在の大東紡績工場付近にも野戦高射砲が配備されていたらしいが、戦後の写真からでは確認できない。


日付 引渡目録による記事
昭和20年8月 引渡:
7cm野戦高射砲6
(93式2m測高機1、90式航速測定機1)
90式高射尖鋭弾293、2式高射瞬曳信管293





その他 防空高角機銃砲台

日付 引渡目録による記事
昭和20年8月 引渡:
野可新田、25mm連装機銃4、単装機銃6、4304
西玉垣、25mm連装機銃1、単装機銃4、3854
東玉垣、25mm連装機銃3、単装機銃4、4148
柳町中島、25mm連装機銃1、単装機銃4、4268
東玉垣、25mm連装機銃2、単装機銃4、1870
西玉垣、25mm連装機銃1、単装機銃2、7014
江島町、25mm連装機銃1、単装機銃4、5179
岸岡町、25mm単装機銃6、17000
安塚、25mm連装機銃3、1800
寺子町、25mm単装機銃6、1772
道伯、25mm単装機銃6、1590
道伯、25mm連装機銃3、1735
白子町、25mm連装機銃3、2060
白子町、25mm連装機銃3、1320





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