多賀城 防空高角砲台



左:米軍の航空写真R1126-42(国土地理院)、右:R458-No2-16(国土地理院)




陸上自衛隊多賀城駐屯地の東側、七ヶ浜町にある大木囲貝塚の高地に2基の砲座が確認できる。
戦時日誌では10cm連装高角砲が配備される予定となっていたが、引渡目録では12.7cm連装高角砲になっている。

防空砲台のあった場所は、現在は歴史公園として整備されており、恐らく遺構は殆ど残っていないと思われる。また砲座の南東側に探照灯らしき施設が写っているが、その丘は県道を通す際に削られており、こちらも遺構は殆ど残っていないと思われる。



資料(アジア歴史資料センター):
多賀城防空砲台 C08011057800
女川防備隊 C08011056900
他、横須賀警備隊戦時日誌

日付 横須賀海軍警備隊戦時日誌及び引渡目録による記事
昭和19年8月 工事中
昭和19年9月 12.7cm連装高角砲2基、工事中
昭和19年11月 S19.6.6官房艦機密第3500号、10cm連装高角砲2基
昭和20年8月 12.7cm連装高角砲2基
95式陸用高射装置1、98式4.5m高角測距儀1
96式150cm陸用探照灯(含管制器)1
12.7cm通常弾薬包670、91式時限信管改一歯輪付677
88式信管二型200、莢二型撃発火管240、電気火管512
38式小銃5、38式小銃弾薬包700
12cm双眼望遠鏡1、8cm双眼望遠鏡1
探照灯用発電機1、探照灯用直流発電機1
揚水ポンプ1
兵舎1、付属家屋2、弾薬庫6(内分散弾庫2)
発電機室1(探照灯用)、指揮所兼待機所2(地下式)
油庫1、配線室2、ポンプ室1


機銃陣地:
96式25mm機銃16 弾24000
93式13mm機銃6 弾10850
小銃15 弾929
兵舎7、烹炊所6、厠6、弾火薬庫8
地下弾火薬庫7、応急分散格納庫7、雨天見張所6







船岡機銃砲台

日付 引渡目録による記事
昭和20年8月 毘式40mm機銃4(権現山)(銃身6の記事あり)
25mm機銃24(山崎山4、詫山4、大石山4、石崎山4、中森山4、館山4)
99式小銃3(権現山)
38式小銃50(第1火薬廠)
兵員待機所6、厠6、弾薬庫(地上二式)5



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