米軍野戦食 3rd 後編(N0.13〜No.24)
2003年4月12日更新



米軍の野戦食糧はMeal Ready To Eat、略してMREと呼ばれている。ベトナム戦争頃までは缶詰だったものを、持ち運びし易いようにレトルトパックにしたものであるが、それから30年近い内に、色々と改良が重ねられてきたようである。メニューそのものも良くなったが、水を入れるだけで使えるヒーターの採用などがある。



メニューNo.1〜No.12まで


メニュー
 
Menu No. 全体図
盛り付け図
内容 解説
No.13
CHEESE
TORTELLINI
(VEGETARIAN)

990kcal + α



・チーズトルテリーニ
__(トマトソース)
・アップルソース
・クラッカー
・ピーナツバター
・クラッカー
・チャームズ
__(キャンディ)
グラノーラバー

・トリテリーニ(詰め物入りパスタ)は、洋風水餃子と言う感じか。ベジタリアンなので肉は入っていないが、それなりに食えた。
・アップルソースは薄く延ばした林檎ジャム。何か他に考えられなかったのか。
・グラノーラバーは相変わらず。
・チャームズも何とかしろよ。食ってない。
全体的に物足りない。不味くても肉があると、それなりに満足してしまうのは矢張り事実である。

No.14
PASTA with
ALFREDO SAUCE
(VEGETARIAN)

1070kcal



・パスタの
__アルフレッドソース
・桃のシロップ漬け
・ベジタブルクラッカー
・ピーナツバター
NatureValley
NutraFruit

・アルフレッドソースって何ねぇ?と調べてみたら、同様な戦闘糧食のページの同じメニューで紹介されていました(笑)。バターとパルメザンチーズであえたソースだそうです。肉が入っていないので、味も素っ気も無い。せめて出汁と言うかスープくらい動物性から取れよ。どうもベジタリアンと言うものがよく分からない。
・シロップ漬けは、いつも通りのしつこい後味。どうして日本の物より不味いんだろうか。
・シリアルバー(NatureValley)は食ったけど、もう一つのは怖くて食べなかった。菓子でカロリーを稼ごうとするのは止めろよ。

No.15
FRANKFURTERS
BEEF

1250kcal



・ビーフ フランクフルト
__ソーセージ
・チリビーン
・菓子パン
・ピーナツバター
・粉末ジュース(チェリー)
・チョコレート(M&M)

・ビーフフランクフルトソーセージはそれなりに美味しい。が、ソーセージは豚の方が美味いので、不満も残る。
・チリビーンは好きなメニューの一つ。余程味付けを間違えない限り不味くならないし、唐辛子辛さでレトルト独特の後味の悪さもごまかされる。アクセサリーキットにタバスコが入っている理由がわかるが、賞味期限が怖くて使ったことが無い。
・菓子パンは美味くない。パンを押しつぶしたような感じだ。
・米国のM&Mは日本のよりも色がドきつい原色をしているので、食うのに抵抗を感じる。

No.16
CHICKEN
with
THAI SAUCE
1250kcal



・鶏肉のタイ風
・ホワイトライス
・ベジタブルクラッカー
・チーズスプレッド
・ミックスナッツ
・粉末ジュース
__(レモンライム)

・タイ風と書かれているが、いつもの煮込み系料理と同じような味しかしない。中華風にしても同様。レトルトにするときの制限の為か、それともセンスが無いだけなのか。
・ホワイトライス(バターライス)は、暖めるのに失敗すると悲惨である。冷たくても食えるように工夫出来ないのか。
・ミックスナッツは初めてだったが、飯に食うのは寂しいものがある。一緒に食わなきゃいいのだが。

No.17
BEEF
RAVIOLI

1160kcal



・ビーフラビオリの
__ミートソース
・クラッカー
・チーズスプレッド
・ペストリー
・ブラウニー
__(チョコレートケーキ)

・ラビオリはミートソースなのでそれなりに食える。トマト味だと辛い物と同様、後味の悪さを誤魔化せて良い。
・ペストリーは、中にジャムが薄く入っている薄焼き。それほど美味いとは思わないが、カロリーは稼いでいる。
・ブラウニーは、一連のメニューの中ではまともで、美味い。こう言う形なら高温の場所でもチョコが溶け出す心配が無い。M&Mみたいに糖衣で包むという方法もあるが、断然に味はこちらが上だ。

No.18
TURKEY BREAST
with
GRAVY AND POTATOES
1190kcal



・七面鳥の胸肉の
__グレービーソース
__ポテト入り
・ベジタブルクラッカー
・チーズスプレッド
・チョコレート
__スポーツバー
・パウンドケーキ
・粉末ジュース
__(グレープ)

・七面鳥は名前を見る限り美味しそうなのだが、見た目は写真の通り。もう少し美味そうに調理して欲しい。味はそれなりだが、後味の悪さはいつも通り。
・スポーツバーは、ヌチャーっとしているがチョコレートなので食えない事は無い。
・グレープフルーツジュースは紫色と言うよりも黒色に近い。ファンタグレープよりも酷い着色はきつい。

No.19
BEEF
with
MUSHROOMS
1140kcal



・マッシュルーム入り
__牛肉の煮込
・ピラフ
・クラッカー
・チーズスプレッド
・オートミールクッキー
・ココアパウダー

・名前からすると美味い筈なのに…この後味の悪さは何?。煮込み系だと増しな方だけど。
・「Yellow and Wild Rice Pilat colored with Tormeric」と言う長ったらしい名前が付いているが、単なる黄色いピラフ。暖めるのに成功したのでそれなりに美味かった。
・オートミールクッキーは、口当たりが荒くてあまり好きにはなれない。バタークッキーとかなら良いのだが。

No.20
SPAGETTI
WITH
MEAT SAUCE
1290kcal



・スパゲティミートソース
・菓子パン
・チーズスプレッド
・ピーナツバター
__サンドクラッカー
・チャームズ(キャンディ)
・粉末ココア

・腰も糞も無いスパゲティが入ったミートソース。日本のレトルトスパゲティよりも不味いのに、これでもレーションの中では美味い方なのはどういうことか。
・菓子パンは止めろ。クラッカーで十分だし、美味いし。こんな潰れたパンみたいな味気ない物は駄目だ。
・クラッカーは、賞味期限が不安だったが食ってしまう。油が包装から漏れていたが、その後に腹を壊さなかったので大丈夫だったのだろう。

No.21
CHICKEN
TETRAZZINI
1200kcal



・鶏のテトラジーニ
・クラッカー
・ピーナツバター
・ペストリー
・プレッツェン
・粉末ココア

・テトラジーニは、どうもヌードル(パスタ)入りグラタンみたいな物らしいが、詳細不明。この手の煮物は後味がいつも通りな上に、アンモニア臭さがあった。駄目じゃん。
・プレッツェンは、某米国大統領が喉に詰まらせて死にかけた、あのドイツのお菓子です。あっさりというか、味気ないというか。

No.22
PORK
CHOW MEIN
1170kcal



・ポークチョーメン
・揚ソバ
・ベジタブルクラッカー
・ピーナツバター
・オートミールクッキー
__(チョココーティング)
・粉末ジュース(オレンジ)

・チョーメンとは炒麺、つまり焼きそば。硬焼きソバ、揚げソバ、皿うどん、そこら辺。一般の揚げソバは好きな方なのだが、海の向こうの味音痴が調理すると、ここまで酷くなる。メニューとしてはまともな方なのだが、矢張りあの独特な後味の悪さが。味付けもよく分からない味付けになっているし。中国人に味付けさせろよ。
・チョココーティングのオートミールクッキーは、冷やさないと、チョコが融けて食いづらい。前回のシリーズでも酷かったから無くなっているのかと思ったら、今回のにも入っていた。チョコを食わせたいなら、ブラウニーにしてくれれば食いやすいのに。

No.23
CHICKEN
WITH
CAVATELLI
1050kcal



・鶏胸肉のトマトソース
__パスタ入り
・クラッカー
・ブラックベリージャム
・パウンドケーキ
・Skittles
__(糖衣チョコ)

・Cavatelliとはパスタの一種。コイン状のパスタをタコスの皮のようにくの字に曲げた形をしている。これが入った鶏胸肉のトマトソース煮込み。トマトソースなので…(以下略)。
・ブラックベリージャムは初登場か。ブルーベリーほど酸っぱくは無く、どちらかと言うと苦味が強いような。
・スキットルはM&Mみたいな糖衣チョコ。味は大して変わらない。

No.24
MEATLOAF
WITH
GRAVY
1280kcal



・ミートローフ
・メキシカンライス
・ベジタブルクラッカー
・ペストリー
・グレープゼリー
・Tootsie Roll(2本)
・粉末ココア

・ミートローフというと、もう少し美味しそうなイメージがあるのだが、どう見ても出来そこないのハンバーグ。もう少し美味しく出来ないか。
・メキシカンライスは増しなメニュー。ライスだが、チリソースが利いていて、おかずに丁度良い。
・グレープゼリーは、ジャムの代用のようなもの。
・TootsieRollは、ココア味のキャラメルというか、何と言うか。美味いとは思えない。日本に住んでいて本当に良かったと思う。

 
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