伊予讃岐遠征 3日目

平成21年1月10日〜12日



象ヶ森城 堀切




○12日

午前6時起床、6時半朝食。
ドイツ系のパンがあるのは良かったが、バターとイチゴジャムしかないのは辛かった。せめてハムやチーズといったものが有ったらなぁ。あとスープとか。




霊仙山城


左:本丸北西下の郭から本丸の土塁を、右:同左郭を本丸から



左:本丸北西側の土塁、右:同左からの本丸



左:本丸南東側の土塁、右:同左からの本丸



左:北側を望む、中央の山が国分山城、右:北西尾根上の平坦地






12年前に四国西半分を回った際に一応攻略目標だったものの、山の場所すら調べずに来ていた為に取り付く事すら出来ずに撤退した無念の城であった。どれだけ難物かと思っていたら、何ともあっさりと落ちてしまった。
西麓にある円久寺の墓所の奥に登り口がある。登山道は今回の遠征の中で1,2を争うくらいの出来の良さ。ただ遺構はそれほど残っていなかった。

国分山城の枝城の一つ。中川親武とその弟任道の居城だったらしい。詳細不明。





象ヶ森城





左:本丸Aの東下の石垣、右:本丸Aにある貯水槽



左:本丸A、右:本丸Aの西側の土塁



左:本丸Aの西下の石垣、右:本丸Aの西下の堀切



左:本丸Aの西下の堀切の井戸らしきもの、右:同堀切、右が二の丸



左:堀切から二の丸Bの虎口を見上げる、右:二の丸Bから本丸方向






左:二の丸Bの北東隅から堀切を、右:二の丸Bの虎口



左:二の丸B、右:二の丸Bの西端



左:二の丸Bの西端の土塁、右:二の丸Bから南側を望む



左:三の丸C、藪、右:三の丸Cの東端の土塁



左:三の丸Cの東側の堀切、右:同左から二の丸Bを見上げる






左:郭Eの西端の堀切、右:同左



左:郭E、右:郭Eから郭Fを見下ろす



左:郭F、右:郭F東端の虎口?



左:郭Fの北下の竪堀、右:郭Fから郭Gを見下ろす



左:郭G、右:郭FとGの間の北下の大竪堀



左:郭Gの北東下の辺り遺構群H、右:同左北下のL字型の竪堀の奥の方



左:遺構群Hの何か、右:古墳?の平坦面



左:登り口、一応看板が建っている、右:麓から山を望む









古墳?のある平坦地までは比較的道は残っているものの、それ以降は荒れつつある上に、斜面が急で危険な箇所が多い。特に下る際には郭Gで北東と南東に尾根が分岐しているので気をつけておかなければ迷うだろう。地図、磁石、鉈鎌、軍手はあった方が良い。
遺構はかなり良かった。上下にメリハリの利いた郭間の堀切と土塁の織り成す芸術的ともいえる形状美は、すばらしいとしか言いようがない。にもかかわらず、Web上ではまともに紹介すらされていないのはもったいない。城郭大系の地図はかなりいい加減なので、略図を載せておく。

得能氏によって南北朝時代に築城されたらしい。戦国時代、亀元年間(1570年頃)には櫛部兼氏、兼久親子がこの城を拠点としていた。天正7年、長宗我部氏に下った金子氏によって攻められ落城した。その後も櫛部氏の残党が籠もっていたが、それも天正13年に小早川隆景に攻められ落城。以後廃城となった。





高尾城


左:ギブアップした地点から北を望む、

城之谷ダムの北東、県道142号線の脇に登り口の石碑は確認したものの、結局途中で道がわからなくなる。尾根筋に取り付いてみたが、直ぐに倒木と羊歯で進めなくなり引き返す。
城山の南上にある電波塔には保守道があるので、そこまで上がって尾根沿いに下るか、もしくは北西側の尾根筋から登るのかもしれない。

ともかく時間もなかったので撤退。





高峠城


左:ギブアップした地点から山頂を望む


南側の林道を20分かけて登ってみたら、門があって入れず。Webの情報では山頂まで上がっている記事があったのだが、どう見ても他人の敷地だったので諦めて引き返す。





土居構城


左:全景、右:東側



左:北東角、右:北面



左:東側の土橋?2本ある、右:南側の土橋



左:南東側、右:東側を南から



左:南奥、石垣と土塁らしきものが見える、右:東側の堀跡




それなりに堀がはっきりと残っていた。石垣はどこまでがオリジナルかは不明。

高峠城の居館。初めは河野氏、後に石川氏が拠った。西側にも居館があったらしいが、現在は所在が不明だそうだ。




以上で終了。伊予西条ICから高速に乗り、豊浜SAで昼飯。
坂出ICで降りて窪谷さんを坂出駅に送る途中、道を間違えた上にバイパスに乗ってしまい引き返せなくなる。時間もギリギリだったので、最悪橋を渡って岡山まで送る羽目になるかと気が気で無かったのだが、幸い交差点があったのでUターンし、何とか無事に送り届ける。一時はどうなることかと思った。




総括:

事前の天気予報では荒天が予想されたが、雪や雨に悩まされることも無かった。しかし道が無い、あっても荒れている、傾斜がきついなど、苦労した山が多かった。インターネットで事前調査を始めるようになって、ここまで棄権の割合が高かったのは初めてである。調査不足と時間不足に祟られた部分もあったが、何とも悔しい。一人ででももう一度アタックしてみようかという気にすらなる。
ただ登れた城に関しては、良いものが多かった。特に象ヶ森城。これほどの良い城が殆ど無名のままであるのは、何とももったいない。西条市は整備してPRすべきでは無いだろうか。




戦果
	攻撃対象	21城

	うち 棄権	3城

			18城	攻略



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