大隅遠征

平成26年1月11日〜13日




高山城の掘というか谷




○1月12日

予定では第一目標は鹿屋城だったものの、空模様が怪しい為に当初の予定を変更し、大隅半島にある遠隔地の目標を先に攻めることになった。




瀬脇城



根占港の南西、標高87m程の山が瀬脇城で、北麓の道路脇に案内の標柱が建っているが、道が途中で消えてしまい、撤退。
帰ってから調べるに、南側の谷を入るのではないかと(赤点線)思われるのだが、未確認である。





富田城


左:道路脇の標柱、右:畑の奥が郭?


左:郭と思われる丘、右:この辺も郭?



同じく根占港から東へ約2km。南谷集落の付近が城域である。道路脇に標柱も建っているが、明確な場所は確認できずじまいであった。
航空写真等で確認すると、かなりな部分が採土で削り取られているようである。





原台場


左:南東から、右:2門の復元砲が据えてある


左:右端、右:左端の断面



国道の看板に出てきたので寄ってみる。根占港の南4km程。
道路脇にも関わらず、駐車場が無い。公園化のついでに整備して欲しかった。





国見城


左:城内公民館と案内板、右:中央部を通る道


左:城門跡付近、右:同左の土塁


左:堀から城門部を見る、右:堀



再び根占に戻って、根占港の北東約3km。
西へ伸びる険しい台地の東側を切り、広大な城域を作り出している。ただ城としての明確な遺構が残るのは東側の掘と土塁のみである。





高山城


左:球麻屋敷裏手の堀切、右:神社の石段


左:大手門付近の堀というか谷、右:山伏城(郭)


左:山伏城から別の郭を、右:堀というか谷


左:堀というか谷、右:馬場


左:本丸、右:本丸の土塁


左:堀というか谷地、右:二の丸


左:二の丸の土塁、右:搦手門付近



肝属町立国見中学校の東約2km。
シラス台地特有の、深い谷で区切られた幾つもの郭で構成された縄張りである。杉が密生して写真が撮り難いが、遊歩道が張り巡らされているので広い範囲を回ることができる。時間を十分に取って望みたい。(今回は半分ほどしか回れなかった)





弓張城


左:三角点付近の尾根の堀切その1、右:堀切その2


左:主郭北下の郭、右:同左の土塁


左:主郭北下の堀切、右:同左


左:主郭、右:裏手の土塁?



高山城の北西約2.5km。肝付町役場の南東の山が弓張城である。
日本城郭大事典に高山城として誤って縄張図が紹介されているが、丁寧な割りにいい加減で混乱させられてしまう。また縄張図には描かれていないが、三角点付近からの尾根筋に何箇所か堀切がある。




昼飯。鹿屋城近くのラーメン屋で味噌ちゃんぽんを。
豚骨はアンモニア臭が苦手だったのでちゃんぽんなら大丈夫か、と思っていたら、スープがキツイ豚骨ラーメンのものを使っていたのでかなり辛かった。





鹿屋城


左:堀というか谷、右:堀切


左:中城(郭)、右:今城(郭)?


左:二の丸?、右:二の丸?から今城?を


左:本丸と二の丸?の間の堀切、右:本丸の土塁


左:本丸の土塁、右:駐車場から中城を



鹿屋市の北西、城山公園として整備されている。大系に縄張図が載っているが、方角が90度ずれている。
本丸は上水道施設が造られており、西側からの道は塞がれているが、東の二の丸からは入れてしまった。公園化されていない本丸と二の丸には縁に土塁が残っている。
鹿屋城もシラス台地特有の深い堀で区切られた郭で構成されている。





大姶良城


左:南側の郭群、右:北側の郭群、神社の入り口(すぐ行き止まる)



大姶良小学校の南南西約500m、南北2群の郭群で構成されている。
北側の郭群は中央部の殆どが消失している。ただ残ってはいる部分は薮で入れない。
南側の郭群は薮も薄く、入ろうと思えば入れるものの斜面の傾斜が半端なく、危険なので諦めた。南側を訪れた際に丁度アタックをかけている人がいたが、ロープ持込の重武装だった。





志布志要塞(15cm砲座、観測所)


左:15cmカノン砲座、右:同左


左:正面を望む、右:奥の谷地にある


左:掘りかけの砲座?、右:同左のある谷地


左:観測所、右:同左裏手


左:観測所スリットアップ、右:内部



志布志湾の南岸の東端、海蔵に7門の15cmカノン砲と1門の8cm高射砲、1基の探照灯が配備されていた。その内の15cmカノン砲座1基と観測所1ヵ所が整備されている。
15cm砲座は国道脇のパーキングの奥にあるが、知らないと見落としてしまう地味さである。一つ東の谷地に工事中の砲座と思われる崩落跡があるが、砲座かどうかは不明。
パーキングから北東下の位置に観測所があるが、道が狭い。一応車1台が置けそうなスペースがギリギリあるものの、転回は海蔵集落付近まで入らないと無理である。
観測所の説明板にはトーチカとして紹介されているが、立地を見ても形を見ても、観測所以外の何物でもない。





串良(鶴亀)城


左:本丸、右:同左を反対から


左:二の郭、右:三の郭



今夜の宿泊地である志布志に向かっている最中、地図に載っていたので行きがけの駄賃で寄ってみる。
本丸以外消失している上に、本丸も薮こぎしないと入れなさそうである。




志布志駅前のビジネスホテルで一泊。
夕食はスーパー飯。





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