戦艦 ツェザレビッチ 1/700(コンブリック)


良質なガレキメーカーのコンブリックのキット。比較的新しい製品なので繊細なモールドの良キットです。この時代の艦船でロシアとなれば唯一なので、貴重な存在のメーカーです。さて、この舌を噛みそうな名前の戦艦。ロシアが対極東に準備すべく戦艦の頭数が急務でした。自国で造船できる技術があった国でしたが、何分、通商破壊に比重を於いた造船ばかりしていたので、当時の第一線である戦艦では2流の存在。技術的な勉強目的も兼ねて、外国に2隻を外注することとなり、アメリカ・フランスに発注、その内のフランス仕込みがこのツェザレビッチとなります。面白い点は、発注に日本のような細かい要求は一切せず、大まかな仕様以外は一切を造船国に任せるといった注文のため、思いっきり造船国のカラーで完成しています! この艦もロシアというより、まるっきりフランスそのものの戦艦といったデキです。当時、一流であるフランスが全力で作ったらこんな戦艦になったという内容で、とても優秀な戦艦だったとの事。旅順艦隊の旗艦として黄海開戦では、日本にボコボコにされながらも、沈没せずに生き延びた戦艦です。
フランス独特のタンブルファームや 船体の真ん中にある2連装の副砲といい、とてもユニークなシルエットが活かしています!バルチック艦隊の主力である5隻のボロジノ級戦艦も、この艦の設計がベースとなっており、ロシアにとっても好評だったことが伺えます。 とにかく、この独特のデザインがこれまた私のツボ!大好きな船ですね。 こ時代りのフランス艦は面白い形が多いので色々と作ってみたいですが、キット化されているモノは全く無いようですね。そう言う意味でもこのキットは貴重なんです。


真ん中にある副砲塔が特徴です。それにしても、軍艦とは思えない優雅なシルエットです。

13000tクラス!機雷対策の防壁があったり、大型ながら最先端技術が投入された戦艦でした。

フランス艦でお馴染みのタンブルファームが顕著に確認できるアングルです。

ちなみに、真ん中の取っ手のような四角い輪は、カッターを降ろすためのクレーンです。

これまた身内の感想なんですが、「アイロンみたい・・・・」  同感です・・・・。

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