戦艦 ジョーレギベリ 1/700(夢祭工房)


遂にデタ!夢祭工房の新作!欲しかったけど存在しなかった前ド級時代のフランス戦艦の登場です!素晴らしい!猫野さん本当にありがとうございます! いや〜これは本当に貴重です!フランスの魅力がとても凝縮されたアイテムですので本当にオススメのキットです!(マジに価値あるキットですよ!)
さて、このジョーレギベリ。1880年代にフランスで作られた戦艦で、当時フランスでは戦艦不要説が熱く,予算の掛かる戦艦を造らないことは、政治的にも都合が良かった背景もありました。しかし、英米を始め戦艦の造船が活発になるにつれ、フランスも重い腰を揚げ、10年の内に10隻の戦艦を造る計画に入ります。面白いのは、イギリス艦の様に同型艦を揃えるのではなく、一隻一隻の設計を競うように全く違う設計で建造していきます。その流れで5隻が竣工していき(シャルルマルテル・カルノー・ジョーレギベリ・マッセナ・ブーヴェ)3番目としてこのジョーレが竣工します。フランス艦独特のタンブルファームと菱形配置した主砲と副砲(準主砲)が単装砲塔とフランス独特の特徴が全面に出た艦容があります。ちなみにこの砲塔の菱形配置は面積の最も少ない前・後面で、敵船に対峙する首尾線砲火重視にあります。イギリス・日本が進める単従進で片側面に砲を集中させる戦術とは根本的に違うわけですが、これは正に日清戦争による清国の定遠・鎮遠と日本の吉野・浪速の戦い方の違いに集約されます。(個人的に机上の理論では、フランス艦の設計はいたって合理的に思いますが、兵器とは戦術あっての賜物なのですね)
まあなんと言ってもこの形がとても魅力的ですね。タンブルファームのラインが最高に活かしております。流石!何でも独自の路線で突っ走るおフランスならではの魅力!この船がフルハルで作れるとは私ゃ〜幸せ物です。


またまた白塗装でやっちゃいましたが、このカラーリングは存在した可能性は低いでしょうね。実際はネズミ色だそうです。

でもタンブルファームのラインは良く見えるので模型的には良かったと思います。

それにしてもフランス艦の魅力を見事に再現したキット!夢祭工房の猫野さんのセンスと技術には脱帽ですね。

700でフルハルに作れるのは本当に嬉しいです。通販もありますので、型が潰れない内に確保するの必須です!

首尾線に砲火が集まるように設計されている砲塔の菱形配置が良くわかりますね。

真っ正面からの攻撃で主砲と準主砲の計3門と副砲4門が集中するという寸法です。

いつものようにある程度はディティールアップさせていますが、新しい試みとしては窓を6枚程開いた表現を実験してみました。

開いた窓はエッチングを四角に切ったもので、そして空洞の部分はデカールです(笑)

ちょうど同クラスの排水量となる作例の冨士と見比べるとその違いがとても面白いですよね。

独自路線を貫ぬくフランスの物作りへの姿勢がよくわかります。実にフランスにしかつくれないフランスらしい船なんです。

前ド級の船はラムがあるからフルハルが映えますね〜。

ツェザレビッチではアイロンみたいと言われてましたが、今回は「金魚みたい」だそうです。

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