戦艦 ペトロパブロウスク 1/700(コンブリック)


ロシアのガレキ艦船模型のメーカー、コンブリックの工作。自国の艦船とあって、この帝政ロシア時代の艦船でももの凄いラインナップが揃っています。リリース時期にも影響がありますが、かなり良質な形成で安心できるメーカーです。さて、このペテロパブロウスク。竣工当時では、イギリス、フランスといった先進国の戦艦の最新の技術を取り入れた、ロシア初の本格的な戦艦として注目を集め、姉妹艦にあたるセバストポーリ、ポルタワ(後に捕獲 丹後 となる)と全て緊迫する極東に配備されることになります。日露戦争時は旅順艦隊の一員として日本の艦隊に対峙することになりまが、しかし、開戦初期において旅順艦隊の旗艦として名将と恐れられたマカロフ中将を載せたまま日本海軍の機雷に触雷、あっという間の轟沈してしまう運命にあった戦艦でした。このマカロフ中将の死はロシアにとってダメージが大きく、旅順艦隊撃滅のターニングポイントだったと言われています。
ロシアの戦艦にしては非常にバランスのとれた戦艦で、当時のイギリスの戦艦、ロイヤルサブリンに似たとてもスマートなシルエットをもった美しい戦艦です。 実は、こういったバランスの良い戦艦が揃っていたのは旅順艦隊であって、黄海開戦、203高地占拠といった戦局が、日露戦争の大きな節目。このクラスの戦艦が集まる旅順艦隊を沈黙させることが出来たので、バルチック艦隊の来襲に集中できたのです。旅順艦隊が真っ正面から決戦を挑めば、日本も危うかったのではないでしょうか。


さすが戦艦クラス!11000tともなると太いです!? 砲塔も2連装といった重装備になるのです。

副砲にも砲塔を採用し2連装にしているのはフランスの戦艦によく見られるタイプ。

ロシア艦船にありがちなタンブルファームを残しつつ、イギリスのスマートなラインが混在している感じですね。

コンブリックと言うメーカーのお陰、帝政ロシアの艦船はほとんどがキット化されていて作りたいものが選べますね。

ロシアの艦船は個性が強く、なかなか味のある船が多いですね。

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