2等巡洋艦 秋津洲 1/700 (モデルクラック)

 

レジンキットのクラックの工作です。クラックについては省略して。さて、この秋津洲(アキツシマ)、松島や橋立でふれたように、3景艦の4番艦となる予定だった艦船。フランス式の設計を急遽、イギリス式に変更した艦船。日清戦争の海戦では、速射砲による砲撃が勝利を導いたことを考えると、その変更は正解だったと言えます。また、橋立に続いての国産された艦船であり、設計を含めた純粋な国産ということでは、この秋津洲が第一号ということで有名です。シルエットを見る限り、どことなくフランスのずんぐりとした印象が残っており、イギリスのスマートな印象もあって独特のラインが特徴です。特異な誕生の経緯かして姉妹艦はなく、なれない国産もあってか、荒れた波での船体の揺れが激しく、乗り心地が良い方とは言えなかった艦船だったそうです。当時で3流とはいえ、国産による造船を成功させたこと、後の太平洋戦争では一流の海軍を作り上げることとなる始めの一歩としては感慨深い艦船です。


須磨と同じ位の大きさ。日清・日露にかけて活躍した艦船です。微妙なタンブルファームがありますね。

3景艦の4番艦だったので、元の計画では松島と同じシルエットが予定されていたのでは?

エッチングの手摺りはもちろん、ちょっと自作追加している部分がありますが、良いプロポーションです。

[ギャラリー一覧]   [HOME]