カルロアルマート M13/40 (1/35 ズベズダ/イタレリ)

大戦間の時代、世界恐慌の影響もあり軽戦車が流行したわけですが、安く量が揃えられ植民地警備などには有効でした。このM13/40は前身のM11/39を拡大しただけのような安易な開発でしたが、不十分な装甲、信頼性の低い動力系統と散々な戦車でした。弱装甲を補う土嚢・砂袋を積むとますます重くなり、低速とあいまって敵の目標となりやすいのは有名なエピソード。ズベズダ1/35のこのキットはイタレリの金型のもの。本車の特徴をよく捉えた秀作といえるでしょう。

制作・コメント/アビさん

このアングルなら当然感じるはずの威圧感がまるで無いスタイル。イタリアらしいというべきか。
垂直の装甲板は古めかしい。装甲板をボルト止めするという古風な製作方法だった。

戦闘室前面に砂袋か土嚢を積んで弱装甲を補強した車体が多く見られるのもイタリア戦車の特徴。
積めば重くなり低速を助長したのも有名。砲塔にベンチレーターが無く戦闘時も開けたままが普通だった。
軽快な印象を与える後ろからのアングル。エンジンデッキ上はよくある荷物置き場に。予備部品、生活雑貨、水、燃料を積まないと行動できない砂漠の船。
戦闘室前面。土嚢・砂袋を積み、あるいは予備履帯を着けるなどして全面装甲を補うのがよく行われた。

なお本車はディーゼルエンジンを装備。当然全ての友軍車両がディーゼルではないのでガソリンと軽油を両方前線に補給しなければならず、
兵站に負担が掛かったのは想像に難くない。

古風な装甲装置。幅の狭い履帯と共に良好な走行性能は期待できそうに無い。いかにも1930年代(前作のM11/39の頃と同じ)。
戦闘室前面。土嚢・砂袋を積み、あるいは予備履帯を着けるなどして全面装甲を補うのがよく行われた。

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