ミニスケのイタリア物をコレクションしてるなんて、とっても変人に見られるだろうなぁ〜。あんまり人に言えないなぁ〜。どうせ誰も知らないし、って、なんかいじけてしまいますが(笑)、あらため「どこが魅力なのかな」と考えてみてもすっきり答えが出てこない。同じイタ物でも空や海方面ですと、大胆で斬新なイタリアンデザインが際立っていて、造型にした時の魅力って確かにありますよね。でもイタリアの陸モノはほとんどそういう要素を感じさせないし、むしろドンくさいイメージの方が強いんじゃないでしょうか。
若い時に、北アフリカの戦史に興味を持って、ロンメルのDAKアイテムをミニスケで作り始めたんですが(まあここまでは普通のパターンですね)、ふとイタリア軍ってどうなのよ?と疑問が芽生えたのがきっかけ。本来はこの戦線の主役はイタリア軍だったはずなのに、ほとんど資料もキットもない??かろうじてM13戦車くらいは何とかキット化されてるけど、後はナゾの世界。当時はインターネットも無かったですしね。
この10年くらいでしょうか、情報が比較的入手しやすくなって、またガレージキットなんかも豊富に出回り始めたのは。それにつれてバタバタとコレクションが増えました。実際に作ってみると、ドンくさいと思ってたデザインも、やっぱりイタリアンの血は争えませんわ、っていうか、他国とは一味違うテイストを感じさせるものもあります。(個々のアイテムについては私のホムペに紹介してますので、そちらをご覧ください。http://www42.tok2.com/home/avionroad/)
写真のような集合写真で大事なのが時代考証。兵器って本当に短命ですし、次から次にモデルチェンジされてるので、本来有り得ない組み合わせで一緒に写ってることが無い様に、すごく気を使わなければなりません。このため私の場合、イタリア軍に限らず、1941年の6月(英軍のハルファヤ峠攻勢)から同年12月(クルーセーダー作戦)までと限定してコレクションしてます。英軍と枢軸軍の兵力が最も拮抗していて、砂漠の戦いの帰趨が全く不明だった時期です。(エルアラメインまで行ってしまうと、もうワンサイドゲームですしね。)
今回の写真はさしずめ、「1941年11月、英軍のクルーセーダー作戦発動の直前に、トブルク南方ビル・エル・グビ方面に展開してエジプト進撃作戦を準備中のアリエテ機甲師団」、といったところです。う〜ん、やっぱり変な人だと思われそう(笑)
「無敵イタリア軍!エジプトへ向けて進撃中」ってなキャプションをつけたくなるショットです。
英軍偵察機からの航空写真っぽさを狙ってみたんですが、どうでしょう?