古くさい蒸気機関車の世界
臭い珍味ほど、その癖が忘れられない!てな具合に
時に偏った個性というのは大きな魔力に溢れている。
メルクリンの古典蒸気の世界なんかが私にとってのそれである
技術的にもまだまだ発展途上のこの時代、形も色も装飾も色々あって個性豊か。
洗練されていく手前の少し鈍くさい感じに愛嬌を感じるのである。
この辺は飛行機、艦船、AFVにも共通に面白さがあるかも・・・
かくして、懐古は懐古でも、自分の生誕をも遙かに超える怪しい懐古で
「フッ 昔は良かった・・」なんてつぶやいて走らせてみるのである。
▲エポック1に分類される第一次世界大戦以前のドイツの機関車達。
▲深い緑を基調にしたバイエルン王国私有鉄道のB、機関車。SLと言われる蒸気機関車の重厚感というよりは、「しゅっしゅっぽっぽ」な感じである。
▲車両も小さく短ければ、客車・貨車の類も小さく短い。R1な窮屈なカーブも様になりますね。
▲知る人ぞ知るコレクターズアイテム、ルトウィック2世のお召し列車、メルヘンな我がレイアウトに似合っとります。
▲これまた知る人ぞ知るマイクロメタキットなブラス製品、Bァ機関車。後ろで怒る王よりも、身内の怒りが恐ろしい(汗
ワルキューレの騎行をBGMに、メルヘン王の妄想はどんどんと脹らむのです。私の脳内で。
▲G4/5H。これはかなり後期の時期。S3/6やclass CやS10といった名機が誕生し、洗練した姿が確立していきます。
▲電気機関車よりは、かなりスピードは遅めで走らせる感じ。編成の長さやスピードもレイアウトの大きさに合うバランスがあるかもと感じます
この時代に限らず蒸気機関車は今も根強い人気があります。
機械としての機能美、シリンダーからのロッドの動き、リズムのあるサウンド、発煙 等、模型としての見せ場も色々とあります。
「モノを冷たくしたデジタル化の波ですが、唯一鉄道模型はあったかくしてくれた」とは言ったもんで
蒸気モノの「生き物」のような雰囲気を、デジタルの技術が旨く再現させていますね。