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Rockありがとう。

怪我をしていた鳩を拾い、看護したが次の日死んでしまった。
後を追うように、飼っていたセキセイインコのチッチが死んでしまった。
きっと鳩からなにか病気が感染してしまったのだろう、あっという間だった。

チッチを失った悲しみから立ち直った頃、丈夫な大きい鳥を飼いたいと思っていた。友達には「鷹とか、鷲とか…強い鳥を飼いたい!」と話して驚かれたのを覚えている。

そんな私とRockは出会った。

1997年4月20日

オープンしたての大型ディスカウントショップに限定8台の特価パソコンを求め早朝から並んでいた私。
あと2・3人並んでいた人が少なければ買えたのだが、私は買うことができなかった。
ガッカリした私は、特売のプリンタを購入し、それを持って店内を散策していた。店の奥にはペットショップがあった。

私は、動物を飼ったことはあるが、買ったことはなかった。
家には、私の弟のような存在の猫のプクプクと犬のタロウがいた。
彼らも、その前に飼っていたセキセイインコ達もウサギも拾ったり、里親として引き取った子達だった。

そんな私が、釘付けになったのは店頭のゲージの隅で震えているアヒルの雛だった。
同じゲージ内に、大きめの鶏の雛?(コメットさんと書いて売っていた)がいて、二羽のアヒルは彼らに突かれたのか、クチバシの傷が痛々しかった。
小さい方のアヒルが特に気になった私は、しゃがんでゲージを見ていた。

店員さんがやってきて、「触ってみますか?」と、その子をひょいと私の手に乗せた。
ピーヨピヨ... 弱々しく鳴いた。とても温かかった。

その日、私はプリンタと小さな箱に入ったRockを連れて帰宅し、家族を驚かした。「ア、アヒル?!」

そして、Rockが家族になった。

Rockを飼って、一番困ったことは”飼い方がわからない”ということだった。ペットショップの店員さんは、雛のうちはこちら(鶏の雛の餌)を食べさせて、大きくなったらこちら(鶏の餌バーディ)をあげて下さい。と教えてくれたが、あとはどうしたらよいかわからなかった。
セキセイインコは日光浴不足だとクル病になってしまう...なら、アヒルも鳥なんだから同じだろう。
手探りだったが、Rockは家族の心配をよそにスクスクと成長していった。

1997年8月15日

念願のパソコンを購入した私に、兄が「ホームページぐらい持て」と無理やりこのページを開設させた。Webの仕組みもルールも何もわからない私は、白紙同然の自分のページに何を載せたらいいのか悩んだ。

自分が困ったことと同じ思いの人がいるはずだ!

そう思った私は、”アヒルは飼うとかわいいぞ!”というフレーズを思いつきアヒルの飼い方や質問に答える、このサイトを立ち上げた。

最初は、アヒルを飼っている人をインターネットで探し、リンク許可をメールでお願いし、掲示板も自分ばかり書き込んでいた。

月日が経つにつれ アヒル飼いのWebサイトも増え、Webだけでなく実際にアヒル好きに会う機会も増えた。
私は、近所のアヒルを探し、飼い主と会ってみたり、まさにアヒル尽くしの生活を送った。

私の傍らにはRockが居て、Rockは病気知らずで...
たくさんのアヒルが、亡くなっていて、哀しみに崩れる飼い主とも出会い、彼らの哀しみをわかっていたつもりだった。
いつのまにか、病気知らずのRockと暮らしている自分の幸せが、当たり前になっていた。

私は、Rockは死なないと思っていた。

Rockは、私をじっと見守ってくれました。
偶然?
私には偶然とは思えない事が、たくさんありました。

Rockありがとう。

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