北海道家族旅行2000年

2000年9月3日 〜 10日

とても重いので、ダウンロードしてから読んでくださいね。

その1

今年の家族での北海道旅行は道東を中心に回ることにした。もちろんわんこ連れで。今年はムサシも連れて行こうと早くから準備。車に酔うムサシに車での長旅を経験させ慣らしておいた。しかし飛行機は初体験でどうだろう。ちょっと心配だったが、車よりは飛行機の方が揺れが少ないので酔わないことを祈るしかなかった。

もう一つの心配事が、空のヒート。3ヶ月の周期の空のヒートが5ヶ月半を経過してもまだ来ない。旅行中になるときついかなと思いつつ、いつ始まるかも分からないので、取りあえずヒートの準備をし、シーツやタオルも多めに持って行くことにした。

旅程

 9月3日 羽田空港→女満別空港→網走→サロマ湖→網走→ウトロ             宿泊 ウトロいるかホテル(01522−4−2888) 
 9月4日  ウトロ→知床峠→羅臼→野付半島→斜里→ウトロ 宿泊 ウトロいるかホテル
 9月5日 ウトロ→知床五湖→クルーザーで知床半島硫黄山まで→摩周湖→屈斜路湖     宿泊 おーべるじゅ ティンクル(01548−4−2122)
 9月6日 屈斜路湖→釧路湿原→屈斜路湖 おーべるじゅ ティンクル
 9月7日 屈斜路湖でカヌー→帯広→清水町                       宿泊 ゲストハウス ラーダニーヴァ(01566−2−1243)        みどぽんさん来訪
 9月8日 然別湖(湖水遊び)→ナイタイ高原牧場→六花亭→ゲストハウス ラーダニーヴァ
 9月9日  新得町そば打ち体験→サホロ(乗馬)→富良野→札幌              宿泊 札幌北栄館(011−716−0156)

9月10日
札幌ミニオフ会

1日目

今回の旅行の参加者は、パパ、ママ、おねえちゃん、それにもちろん空とムサシ。子供が成長すると家族で旅行することが少なくなる。来年就職する娘が一緒に行くのは最後になるかもしれない。息子は部活で忙しく、札幌で会うのみ。

羽田発女満別行きのANAで出発。空とムサシは羽田空港の駐車場から出発便ロビーへ徒歩で移動後、バリケンに入れられる。わんこ連れでロビーを歩いていると、「かわいい〜」 と声を掛けられ、撫でてもらえるのだが、人ごみにいると落ち着かないようだ。ムサシ「やっぱり僕のバリケンの中が一番安心だ〜」空「そうそう、落ち着くわ〜」

ムサシは心配した飛行機酔いもせず無事女満別空港に到着。今回のレンタカーはトヨタのイプサム。カーナビ付きで値段の割になかなかの乗り心地。後部の指定席に落ち着いた空とムサシは、「あれ、回りの様子が違うな〜〜 」とチェックに余念がない。

後部座席を倒してバリケンを2個並べたが、保定するものがない。家で使っているベルトを持ってきていたのでそれでしっかり固定する。床の高さが前後に違うので、タオルを畳んで下に入れ、水平にし、これからのロングドライブを空とムサシが快適に過ごせるよう工夫した。

女満別の天気は雨。せっかくの旅行の初日なのに。海岸沿いを網走方面へ向かう。原生花園が見えるはずなのだが、花の季節は終わってしまっている。見えるのは荒れたオホーツク海と波頭と原野だけ。サロマ湖まで行きUターンし、海岸沿いにきょうの宿、ウトロいるかホテルに向かう。
いるかホテルはウトロの海辺のホテル。和室に泊まるのは初めてだがくつろぐ空とムサシ。和室なので洋室ほど自由を与えることはせず、バリケンの持ち手にリードを結わえ付け行動範囲を限定した。それでも長時間の旅の疲れからか、さして文句も言わず大人しく座っていた。空はバリケンの中の方が居心地がいいらしい。
朝茹での毛ガニが丸々一匹ついた夕食、ホッケにルイベ、イカの塩辛、サケのちゃんちゃん焼きなどの北海道の幸を堪能して早々と就寝。朝食もイカ刺など海の幸満載。食事中、空とムサシは部屋のバリケンの中でお留守番。露天風呂もありとても満足感のあるホテルでした。

2日目

雨は上がったものの天気は曇。観光遊覧船に乗って知床岬まで行きたかったのだが、海がまだ荒れているので欠航。そこで野付半島までドライブすることにした。山を上がるにつれ霧が深くなり、峠につくと視界5mほどに。展望台から見えるはずの国後島はもちろん霧の中。ずっと霧の中を走るのかと先行き不安なままドライブを続行。

ところが峠を反対側に下るにつれ、霧は晴れ上がり、ついに青空に。振り返ってみれば山をすっぽり雲が覆っていた。
 
羅臼側に下ると、知床連山の登山道を発見!空とムサシの山犬デビューです。 入り口から片道1.8kmの木かくれの滝まで登山道を上る。通る人があまりいないのか、道は熊笹に覆われている。顔より高い熊笹をかき分けて器用に歩く空とムサシでした。     

羅臼の海岸沿いの巨石に登る。海の色と空の色がとても美しい。 巨石の反対側にはひかりごけの群生する洞窟があった。黄緑色がひかりごけ。      

    

野付半島向かう途中、海馬屋たかさごで鹿肉とトドのルイベを試食。賞味した証明書をいただいた。焼肉のメニューもあったのだが、焼くといかにも匂いが強そう!ルイベだと癖がなく誰でも食べられそう。ぜひお試しあれ!

左手は荒れる海、右手は荒涼とした、だが色彩の美しい湿地帯を見ながら野付半島を進む。

ウトロに帰り着く頃、オホーツク海に沈む夕陽を眺めることができた。

3日目

翌朝は晴れ上がり、海もおだやか。きょうは知床観光船が出るという。陸路では知床岬まで行くことはできないので、ぜひとも乗りたい。だが出航は午後。そこで午前中は知床五湖を回ることにした。

知床五湖に向かう山道から、ウトロ港を望む。

まずレストハウスではまなす&こけももミックスソフトを賞味して出発。エゾマツやトドマツの森の中に点在する知床五湖は、知床連山と空の色を湖面が写し、とても幻想的だった。五つの湖を回って約一時間。空もムサシも木道の上を上手に歩いた。

後で知ったのだが、知床五湖はわんこ禁止だそうだ。熊の出没する地域なので、普段は監視人が常駐するそうなのだが、たまたま誰もいなかった。熊に会わずによかった。。。

知床観光船おーろらの出航時間に遅れてしまったので、別会社の観光クルーザーに乗ることにした。大型船より近くを走るので、知床半島の迫力ある景観をより間近で見ることができた。断崖のすぐ近くまでクルーザーをつけて説明もしてくれた。断崖には大小の滝が流れ落ち、奇岩が点在していた。
間近で見るカムイワッカの滝。上部にはカムイワッカ湯の滝がある。暖かいのか、このあたりだけ海面から湯気が立ち上っていた。
ウトロを後にして、屈斜路湖に向かう。途中、摩周湖近くを通ったので、もう一度摩周湖を訪ねることにした。昨年は晴天で摩周湖の全貌を楽しむことができたが、今回は霧の摩周湖!夕方になっており、霧が摩周湖を包みこんでいく様子を見ることができた。

摩周湖と屈斜路湖は隣り合わせ。まもなく屈斜路湖原野にあるおーべるじゅ ティンクルに到着。手前が母屋。奥が新館でペットOKである。夕食はフランス料理のフルコース。朝食は和食。どちらもおいしかった。さらにここの自慢は、個室に露天風呂がついていること。普通の浴室サイズの露天風呂だが、一人でのんびりお湯を楽しむことができた。

ここはペットOKではあるが、躾がきちんとできていること、ルールを守ることが条件。

知床五湖のハイキングの後は、ほとんど車の中だったので、ティンクルに着くとすぐ十分な散歩。満足して床に横たわる空とムサシ。

そしてとうとう空のヒートが始まってしまった。。。


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