4才3ヶ月。
ムサシは両前脚が肩から足首にかけて彎曲している。足首の関節は前に飛びだし、関節から下が外を向き今にも折れてしまいそう‥‥ 特に利き足の右脚がひどく、足首の高さが右と左ではずいぶん違う。関節から曲がっているため前の体高と後の体高に違いが出てきている。
小さい頃はよく友だちと追いかけごっこをしたが、最近ではめったなことでは、走らない。その分、散歩を十分させている。痛くないのかしらと思うのだが、痛みがあるようには見えない。ただお座りをさせると、たえず前脚を動かして位置を直す。
ムサシの前脚が曲っていることに気付いたのは1才頃。気になり、獣医さんに連れて行ったが、レントゲンは撮らず(後で分かったのだが、レントゲンの設備がなかった)、簡単に触診し、様子を見て下さいと言われた。しばらく様子を見たが、悪くなっているような気がしたのでまた行った。だが同じく様子を見るようにいわれたので、獣医さんを変えてみた。しかしここにもレントゲンがないようで、やはり触診だけで、様子を見るように言われた。その後しばらくして、彎曲がさらにひどくなっているようなので、また別の獣医さんに診てもらった。こんどはレントゲンをとって診断。だが結果は最悪。すでに前脚が肩から彎曲しているため、骨の彎曲を直す手術は不可能だろう、大学病院に行っても難しいのでは、と言われた。
今できることは?獣医さんに尋ねても、特にないとのこと。ただ、筋力が落ちないように適度に運動や散歩をさせること、そして体重を増やさないことが必要だと言われた。彎曲がさらに進み、歩く時パッドではなく皮膚が地面に当たるようになると、傷ができ、その傷が癒えることなく悪化するので、その時は、脚を保護するソックスのようなものが必要なるだろうとのこと。
体重を増やさないためにフードをカロリーの低いものに変え、しかも量を減らした。そのためムサシはいつも空腹。食べ物を見る目が違う。空がフードを残すのを狙い、食べようとするが、いつもママからストップがかかる。余談だが、いつも空腹のためフードでしつけるのはとても簡単。そのかわりフードがないと何もしない。(笑)
こうなった原因が何なのか分からない。カルシウム不足、成長板への過度の衝撃などが考えられるが特定はできないそうだ。1才までは外犬だったので、日光不足は考えられない。骨の成長がなんらかの原因で止まってしまったそうだ。
現在のムサシは元気だ。歩くのは好き、ドッグランでは時折走ったりもする。でもこういう姿がいつまで見られるのか、先のことを考えると心が痛む。
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