これが今のフランスのミックス、アイスクライミングの難易度の表示の仕方です。

(Neige, Glace et Mixte/1996/Francois DAMILANO と Godefroy PERROUXより) 


I〜VII:真剣度:      約束、距離、遠方、アプローチと下りの難度、継続性、難しいポイントの      数、残された道具の量(ピトンなど)、可能性のある危険(セガック、      落石、雪崩など)。 I:余り遠方でなく簡単な下りの短いルート。 II:可能性のある危険が少なく下りは単純な少し長いルート。 III:難しい下りと場合により危険のある長いルート。 IV:危険性があり、長いアプローチか難しい下りがあり得る、アルピニストと  しての多くの経験が必要なルート。 V:コーデは非常に優れた能力が必要(ルートの探し方、難しいプロテクション、  多くの続いた難しいポイント)で、引き返すことが難しく可能性のある危険が多く  長く複雑な下りがある大きな壁で長いルート(デリケートで真剣)。 VI:大きな壁で最良な人が1日で通過することが可能なルート。  すべてが継続性のある難しいルートでコンディションがめったによくなく複雑な  ルートで難しいプロテクション。引き返すことは危険で非常に長く難しい下り。  簡単に危険性が増えるルート(セラックなど)。 VII:もっと良いか悪いか動機次第。
F〜Dそして1〜7:テクニカル度:      最も大切な難度、最も難しいポイント。 F:テクニカルな難度はない簡単なルート。 PD:クランポンとピッケルの上手な使い方が必要でしっかりとしたトップかセカンド  が必要、余り難しくないルート。 AD:少し急な斜面(45/50度)があるルート。 D:継続された斜面で何カ所か少し急な斜面(50/60度)があるルートで確実な  テクニックと経験、(プロテクションの置き方など)を必要とするルート。 1:長い60度の通過場所があるルート。 2:60/70度の通過場所がある、よいプロテクションが可能なルート。 3:70/80度の通過場所がある、基本的に質の良い氷。順繰りに来る急な場所で  プロテクションが置きやすいルート。 4:75/85度の通過場所がある、時々短い長さで直角な所がある可能性がある。基本  的に質の良い氷で質の良い終了点が可能なルート。 5:長い継続する急な通過場所がある(85/90度)、余裕のある技術力が必要なルート。 6:長く継続する急な通過場所があり非常に優れた技術が必要。氷の質は欠陥がある。  ピッケルの打てる場所が少ない(細い岩の割れ目、岩の上に着いた薄い氷、など)、  プロテクションが困難(アイスピトン氷が薄いためほとんど氷の中に入らない、  程良い岩の割れ目がない、など)で確実でない場合が多いルート。 7:真剣に難しい、優れた技術と強い精神が必要 ....。

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