From: nakamura
Date: Tue, 31 Oct 1995 13:43:08 +900
Subject: [climbing 1235] RE: 1005 Eight Kan

	京都・左京労山の中村です。
	10/4に浅沼さん@アメリカ からリクエストのあった丸山南東壁「動物
ランド」の報告をやっとお送りしたいと思います。

		丸山南東壁「動物ランド」報告
 大変遅くなりましたが、「動物ランド」の報告をさせて頂きます。尚、残念ながらト
ップではなかったので、私の責任のとれる範囲のルートの客観的説明のみにとどめます
。プロテクションのセットの状況などは勘弁して下さい。

メンバー:野村 勝美、小林 卓、中村 真
     (中村はセカンドでユマーリングしただけです。)
1日目 95年7月29日 快晴
 7:15黒部ダム発---内蔵助谷出合8:15〜40---1ルンゼのテントサイト8:55〜9:25--
-1p目スタート11:35---1p目終了14:30---2p目終了16:50---3P目終了,FI
X---取付18:20---テント18:55

1p目 ボルトの人工からクラックへ。再びボルトの人工でビレー点へ。
2p目 最難関ピッチ。人工から草付へ。一旦右へ出て左上バンドから再度人工。
3p目 ボロボロのスリングの残ったリベットを用い、労せずして終了。

 この日は3pFIX。塚田・小暮のパーティから落石、落木、落ザイルを受ける。と
にかく暑かった。

2日目 7月30日 快晴
 4:25テント発---4:55取付---8:00 3pユマーリング終了---13:30頃5p目終了
、緩傾斜帯---18:30頃8p目までルート工作、緩傾斜帯でビバーク

4p目 ビレー点正面凹角上部のリベットからクラックを直上、フリーに移り、塚田・
小暮に合流、木陰のビレー点へ。
5p目 木登りから凹角を詰め、緩傾斜帯へ。
6p目 ブッシュと壁の間を左上し松ノ木テラスへ。
7p目 木登りから人工に移り、草付凹角からバンドのビレー点へ。
8p目 容易な人工から草付きを経てバンドのテラスへ。

 とにかく暑い。日射病になりそう。草付のユマーリングでは、いやというほど土をか
ぶる。口の中はジャリジャリ。

3日目 7月31日 快晴
 3:40ユマーリング開始---4:309p目スタート---終了点9:30〜10:00---取付着14
:30---16:15テントサイト発---17:35黒部ダム

9p目 バンドを左にトラバースし、フリーの後人工へ。
10p目 左にトラバースし、いやらしい草付へ。クラックをたどりボルトへ。続く2
段の小バンドはいずれもクラックを攻める。
11p目 連打のボルトから露岩を越え、草付凹角からブッシュへ入り、終了点へ。

 9p目は唯一岩のみで終始する。10p目のクラックはトップは結構難儀していた。
最終ピッチは急にボルトが連打されていて、少し不自然だった。
 とにかく草付きが多く、結構顔に土をかぶったのと、炎天下の丸山は灼熱地獄だった
のをいまだに憶えています。以上簡単ですが、「動物ランド」の報告です。

	とにかく不精で、なかなかご報告せず、すみません。とりあえず11月にな
る前に(五十歩五十一歩ですが)載せようと思いました。これからはもう少しレスを
早めるよう努力します。
		京都・左京労山	中村 真 

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