Date: Fri, 12 Jul 1996 12:52:58 +0900
From: Toshihiko Ueda (Gagi 3)
Subject: [climbing 3483] Nihongazuka (Oku-Mikawa)

豊川山岳会の上田です。

マイナーな奥三河の沢ですが、紹介しておきます。

山行日	1996/ 7/ 7
ルート	日本ケ塚山北面 中ノ沢右俣
メンバー	鈴重,山崎.福井,三好.長谷川,伊藤.上田
山域	奥三河
記録	7/6 梅雨の晴れ間の夜、東三のメンバーで.日本一のミニ村.富山村の日本ケ塚山をめざす。
特色のある沢という訳ではないが.三河、静岡県西部の岳人にとっては貴重なエリア、
気の合った仲間と気楽に入れるのがいい。
もう10年近くも前、南面の無名沢に2度程来たが今回は北面の沢を登ろうということにした。
(八嶽山南面の沢の案も出たが次回に) 佐久間ダムの北の隧道を抜けたトイレの軒先を貸りて
ー夜の宿とする。
7/7
6時起床で7時、車を走らせる。佐久間の湖岸の道を延々と30分走り、ふる里とみやま
バンガロー村に着く。少し戻ってテニスコートの手前から川岸に下りる道があり.
日本ケ塚山山頂の道標がある。出発7:40。中ノ沢左岸の林道を行くが.つづら折りの所で
新しい土砂崩れの場所に出くわす。15分の林道歩きで橋があり沢に下り立つ。標高470m。
登山道は沢を渡って尾根に取り付いている。 30分程はゴーロ帯、10mのナメ滝があり傾斜はないがスリップしそうなのでー応ザイルを出す。
しばらく行くと左俣と右俣の分岐(584m)水量は左俣が若干多いが面白そうな右の方を取る。
水量は減るが数mの楽しめる滝が続く。700mの分岐で左はガレ沢.右は一条の小滝が見えるので
右を取る。沢水の左の浅いクラック沿いに登る。しばらくゴーロ帯を行くと20mの幅広い滝で下部5mは傾斜があり左側のフレークの左のフェースを三好君がピトンを打ち込んで越え、ザイルを
フィックス。雨が降り出す中、順番に越えていく。下部の核心部の1ポイントは逆層気味の
V級のピッチ。あと右上して易しいバンド沿いに上る。
これで終了でガレ場から笹薮に突っ込んで行く。 幸運にも10分程の薮漕ぎで、すぐ左に登山道が見え.全員集合。10:10。地図で確認すると
1065mピークから東へ少し下った地点。幾つかのアップダウンを繰り返して1107mの日本ケ塚山
山頂に着く。11:05
雨も止んで雲も切れてきて佐久間ダム周辺の急峻な山々が見えてきた。谷間の標高が2‾300m
と低いため1000‾1500mと低山の割に山深く感じる。缶ビールで乾杯して中ノ沢の右の急な
真直ぐな尾根を下る。12:20車に到着。
心もとなかったガソりンをGSの隣の家のおばあちゃんに入れてもらう。何と各家がキー
を持っていて各自でガソリンを入れるシステム。
呂天風呂の湯の島温泉で一風呂浴びて帰豊する。  

(資料)
日本登山大系 9 南アルプス 北遠・奥三河の山に日本ケ塚山周辺の沢の記述があります。
湯の島温泉:天然の冷泉 ¥300

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上田 歳彦 (UEDA Toshihiko)
豊川山岳会(愛知県山岳連盟)
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