総牟田(総無田)





米軍の航空写真(R239_NO3-70、71、国土地理院)



左:米軍の航空写真(R424-47.jpg、国土地理院)


北九州に2ヵ所合った12cm高射砲陣地の一つ。

高射戦史には椎牟田に12cm高射砲6門という記事が書かれているものの、他の資料とつき合わせてみると石峯山の北側の総牟田ではないかと思われる。(椎牟田には昭和19年11月の配置図で照空分隊が書かれている)
航空写真を見ると、辛うじて正六角形の砲座が確認できる。また砲座の北東には電波標定機と思われる円形窪地も写っている。

2010年頃に遺構の調査が行われたようだが詳細はわからない。もしも砲座が残っていれば、日本で唯一残っている12cm高射砲陣地になるかもしれない。



日付 高射戦記、砲兵沿革史、復員省資料等による記事
昭和19年6月 高射砲第131連隊 高射砲第5中隊 8cm高射砲(椎牟田)?
昭和19年11月 高射砲第131連隊 高射砲第6中隊(総牟田)
昭和20年6月 高射砲第131連隊 高射砲第6中隊 12cm高角砲6門(総牟田)
タ号改4型1基 未装備(総無田、高射砲隊電測小隊配置状況表より)
昭和20年8月 高射砲第131連隊 高射砲第6中隊 12cm高角砲(総牟田)
タ号改4型1基 未装備(総無田、電波標定機配置表より)