山田



左:米軍の航空写真(R238-No2-31)



左:米軍の航空写真(R238-No2-30)


昭和17年4月の配置図を見ると、徳力の西方、西谷変電所の付近に照空分隊のマークが描かれている。航空写真では明確に判別できなかったが、山田集落の南東の小山の頂上付近にそれっぽいものが写っているような気がする。
また昭和19年11月の配置図では、山田の照空分隊の北東に高射砲予備陣地が描かれている。航空写真を見ると西谷変電所の場所が一段高い平坦地となっており、山田という名称からしてもここのあったのではないかと推測してみる。西谷変電所の建設時期が終戦以前であれば、ここの可能性は無くなる。

また1948年の航空写真を見ると、この北東にある石灰の採掘場付近に山頂へと続く道路と、頂上付近に何らかの施設らしいものが写っている。1960年の航空写真では施設群は山に埋もれ、また石灰の採掘もまだ行われていないため、こちらが高射砲の予備陣地ならびに照空分隊の施設の可能性も考えられる。
ただこちらは前述の通り石灰の採掘の為に山ごと消失してしまっているので、確認のしようがない。




日付 高射戦記、砲兵沿革史、復員省資料等による記事
昭和19年11月 高射砲第132連隊 高射砲予備陣地
高射砲第132連隊 照空第18中隊 照空分隊