火ノ山


左:1945年7月2日の航空写真(写真が語る山口県の空襲 [1])


左:北端にある電波標定機?の台座、右:回転展望台の北西の平坦地にある円形土塁


左右:コンクリート製の構造物

 火の山公園に高射砲陣地があった。航空写真からは北隅にある電波標定機と思われる円形構造物と、他に建物の影しか写っておらず、高射砲がどこに配置されていたかははっきりとしない。ただ回転展望台の北西側の平坦地付近に円形土塁の残骸らしきものや、砲側弾薬庫らしいコンクリート製の構造物が残っており、この辺りに備砲されていたのかもしれない。電波標定機の前に配備されていたらしい照空分隊がどこに配置されていたのかも不明だが、恐らくは電波標定機のあった場所付近かと思われる。



[1] 写真が語る山口県の空襲 米軍が記録した偵察・攻撃・損害(著者・発行者 工藤洋三)



日付 高射戦記、砲兵沿革史、復員省資料等による記事
昭和16年12月 防空第23連隊 高射砲第2中隊
昭和17年4月 防空第23連隊 高射砲中隊
防空第23連隊 照空中隊(垢田) 照空分隊
昭和19年6月 高射砲第133連隊 高射砲第2中隊 10cm高射砲
昭和19年11月 高射砲第133連隊 高射砲第2中隊
タ号2型1
昭和20年6月 高射砲第133連隊 集成高射砲第2中隊 10cm高射砲4門
タ号2型1基 能(高射砲隊電測小隊配置状況表より)
昭和20年8月 高射砲第133連隊 集成高射砲第2中隊 10cm高射砲
タ号2型1基 否(電波標定機配置表より)