小月(宇津井)



左:米軍の航空写真(山口県の航空写真P.20)

北九州を担当する航空部隊の基地である小月周辺にも展開していたらしい。航空写真を見ると小月基地の北西側、現在はシマノの工場の南側に、6基の砲座を確認できるが、並びや大きさからして機関砲かもしれない。戦後は直ぐに埋め戻されてしまったようで、戦後の航空写真では確認できなかった。
昭和20年8月の配置図では、小月基地の北東にある小野溜池の西付近に中隊マークが描かれている。ただ地名として宇津井と書かれており(宇津井は木屋川の左岸付近)、今ひとつ正確な場所が不明である。
また昭和20年6月の部隊一覧では、小月の中隊は新7cm高射砲となっている。火砲未着であくまでも予定だが、実際に4式7cm高射砲が配備されていた可能性もある。



日付 高射戦記、砲兵沿革史、復員省資料等による記事
昭和20年6月 高射砲第133連隊 高射砲第2中隊 新7cm高射砲6門(火砲未到着)
昭和20年8月 高射砲第133連隊 高射砲第2中隊 7cm高射砲(宇津井)