鍋冠山






米軍の航空写真(USB15-R16-108、国会図書館)


米軍の航空写真(USB15-R16-109、国会図書館)


米軍の航空写真(左:3PR-5M-390-2VV14、原爆投下前、国土地理院、地図中心、右:R216-100、国土地理院)




鍋冠山には、日中戦争時に一度、緊急戦備で10cm高射砲が置かれていた(唐八景のものを移設)。これは昭和13年10月に解除されると、撤去されたようである。
その後、連隊本部が置かれていたようだが、何時頃設置されたのかは不明。原爆投下前の航空写真では北側の169mピーク付近がギリギリ写っているが、そこには幾つかの建物が写っている。戦後の低高度での航空写真を見ると、山頂に開けられた方形の窪地の中に建物があるように見える。
またその南と、更にその南西のピーク付近も施設かと思うのだが、戦後の航空写真からは明確に判別できない。
現在は公園として整備され、跡形も残っていないと思われる。




日付 高射戦記、砲兵沿革史、復員省資料等による記事
昭和12年12月 佐世保重砲連隊 要塞防空隊 緊急戦備 10cm高射砲(唐八景)
後に鍋冠山に移設
昭和13年10月に緊急戦備解除
昭和19年6月 高射砲第134連隊 連隊本部
昭和20年6月 高射砲第134連隊 連隊本部
米軍引渡 高射砲第134連隊 連隊本部

機関銃2(25804)
電波標定機1
2m測距儀2、航速測定器2、計算盤2
89式10cm対空監視双眼鏡2
ラジオ4、電話69、信号灯1
telescope compass 1
トラック1、自動車1