中ノ島



米軍の航空写真(左右:3PR-5M-390-2VV15、国土地理院、地図中心)




長崎駅の西、中ノ島付近に高射砲陣地と照空陣地とがあった。当初は10cm高射砲2門だったようだが、終戦時には7cm高射砲になっている。
航空写真を見ると高射砲座は2基しかないが形は4基であり、後に4基まで拡張可能なような形状で作ったのかもしれない。砲座の北西には弾薬庫らしい方形の土塁が写っている。
照空陣地は少し北にあり、聴音機もしくは照空灯と思われる円形土塁が写っている。

戦後は兵器の集積地にされたようで、周辺の照空陣地の探照灯や聴音機が集められている。




日付 高射戦記、砲兵沿革史、復員省資料等による記事
昭和18年8月 独立防空第21大隊 高射砲小隊? 10cm高射砲2門
昭和19年6月 防空第134連隊 高射砲小隊? 10cm高射砲2門
昭和20年4月 高射砲第134連隊 高射砲小隊? 10cm高射砲2門
米軍引渡 高射砲第134連隊 高射砲第1中隊 1個小隊

7cm高射砲2(砲弾704、代用弾16、空砲)
2m測距儀1、航速測定器1、射撃盤1

電波標定機1
探照灯8、管制器8、発電トラック8
聴音機7

8cm対空監視双眼鏡1
89式10cm対空監視双眼鏡1
監視機器(observing instrument)1
電話19