大分



左:米軍の航空写真(USB15-R15-0109、国会図書館)



左:米軍の航空写真(R216-194、国土地理院)


昭和20年8月の配置図を見ると、長浜小学校付近に高射砲中隊の、JR日豊本線の大分川鉄橋の南西付近に特設機関砲隊のマークが描かれているのだが、航空写真を見ても長浜小学校付近にそれらしいものは見当たらなかった。代わりに大分川鉄橋の南西に砲座らしいものが写っている。ただ砲座らしいものが幾つか写っているものの綺麗に並んで居らず、不確実さが残る。機関砲の砲座は確認できなかった。

昭和20年8月の配置図を見ると、約10km東のJR日豊本線大野川鉄橋の北西にも海軍機関砲隊のマークが描かれている。航空写真を見ても痕跡は確認できなかったが、恐らくは川土手辺りに配置されていたのではないかと思われる。

大分と中津の海軍機関砲隊の番号は8であるが、7が欠番である上に高射戦史によると海軍機関砲隊は7隊までであり、恐らくは7の誤記ではないかと思われる。



また大分には海軍の航空基地があり、その防衛の為に12.7cm連装高角砲3基、12cm高角砲16、7cm野戦高射砲6、12cm噴進砲2、25mm機銃88が配置されていた。



日付 高射戦記、砲兵沿革史、復員省資料等による記事
昭和20年6月 高射砲第132連隊 高射砲第10中隊 8cm高射砲6門
昭和20年8月 高射砲第132連隊 高射砲第10中隊 8cm高射砲
特設第11機関砲隊 13mm4門
海軍第8?機関砲隊 25mm3門