右:航空写真(国土地理院、5M335-45N(5M335-9454))
広島電鉄草津駅の北にある行者山は、元々南北に2つの尾根が並び、南の尾根上には戦国時代に行者山城が築かれていた。戦時中、どちらの尾根も利用して照空陣地が造られたが、昭和50年に南の尾根は削られて国泰寺が建てられた。しかし北の尾根は削られる事もなく現在も残されている。
資料
[35]によると、庚午地区内にあった高射砲隊幹部候補生教育隊が、昭和17年の水害を機に草津海蔵寺の山に移転したと書かれている(この海蔵寺は行者山の南麓にあり、山頂の国泰寺とは関係ない)。航空写真に写っている南尾根の施設は、この教育隊の関連施設かもしれない。