飛渡瀬第二 応急防空高角砲台
飛渡瀬第二 応急防空高角砲台(2006.5.12)
米軍の航空写真、良くわからない(左:M2-6-12、右:M2-6-26、国土地理院)
聞き取りの結果と引渡目録の砲数の一致、また引渡目録内の英文地図の場所からして、ここが飛渡瀬第二応急防空高角砲台かと思われる。蜜柑畑になってしまった為に、遺構は殆ど残っていない。
左:蜜柑畑北の藪、右:同左
左:藪の中の方形の凹部、右:最高所付近の段差
左:防空壕、右:防空壕の中、崩落している
左:鉄塔の北側の石垣、右:鉄塔道の入り口
場所が判らなくて困っていたのだが、山の西下の集落内で、家を解体していた老夫婦のお婆さんが砲台の位置を知っており、場所を教えていただく。何でも小学校の頃に登った事があり、大砲が据わっているのを見たことがあるそうだ。また飛渡瀬第一の場所もご存知だった。
道が無いと言われていたので、北側に回りこんで鉄塔道を探して登って行く。荒れつつあったが強引に登っていったものの、蜜柑畑の南側の藪で進めなくなってしまった。
探索できた範囲では、砲座らしき遺構は見つけられなかった。蜜柑畑の南側の藪や、鉄塔付近の藪にあったのかもしれないが藪や草が酷くて確かめられない。もしくは蜜柑畑を造った際に削り取られてしまったのかもしれない。蜜柑畑の直ぐ北側の平坦部にあった藪の中の薄い凹部は、方形で深さも浅かったので砲座では無いと思われる。
日付
呉海軍警備隊戦時日誌及び引渡目録による記事
昭和20年1月
新配備 88式7.5cm野戦高射砲3門 応急高角砲台
応急砲台(7cm)完備
昭和20年2月
応急砲台(7cm)完備
昭和20年8月31日
引渡 7.5cm野戦高射砲3門
用地:2935m2
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