角島　特設見張所






右：1976年の航空写真（CCG7612-C31-2、国土地理院）



左：角島防備衛所の地図（アジア歴史資料センター）、右：1976年の航空写真（CCG7612-C31-1、国土地理院）



2012.12.16　探索


左：防備衛所の建屋があった辺り、何もない、右：その少し西側から灯台を


左：左奥が居住区、標柱が2本建っている、右：同左の東側、標柱あり


左：居住区の北側、右：居住区内、見事な薮


昭和18年7月に廃止され、角島防備衛所と統合されたとある。防備衛所は下関防備隊の引渡目録から位置がわかるが、特設見張所の建物をそのまま使ったのか、別の場所にあったのかは不明である。
1976年の航空写真を見ると兵舎等の建物がそのまま残っている。
2012年冬に訪ねて見たが、建物は一切無く、痕跡はあちこちに残っている標柱のみである。

明治時代にも海軍望楼が建てられていたらしい。記録にある緯度からして、ほぼ防備衛所と同じ場所にあったようである。


日付 呉海軍警備隊戦時日誌及び引渡目録による記事
官房機密第4847号（12.11.25）
昭和16年11月 特設見張所（下士官0、兵0）
下士官兵10
昭和16年12月 特設見張所、無線電信機未装備
昭和17年1月 特設見張所
昭和17年3月 特設見張所　既設
昭和17年4月 TM式軽便無線電信機改二1（故障修理中）、92式特受信機改三1
移動軽便発電機3kw1
8cm高角双眼望遠鏡1、7倍双眼望遠鏡2
配員　下士4、兵5
昭和17年8月 特設見張所（丙）
8cm望遠鏡1、7倍稜鏡2
TM軽便無線電信機1、92式特受信機改二1
訓令官房機密第4847号（12.11.25）
昭和17年9月 特設見張所（照聴所を除く）、丙
昭和18年1月 付属見張所（丙）
昭和18年7月 機密呉鎮守府命令第271号（18.7.20）、配員撤去
昭和18年8月 配員撤去の件報告（18.8.5）
昭和18年10月 官房設機密第2824号（18.10.28）に依り
角島特設見張所の土地建物及工作物を呉警備隊より下関防備隊へ供用替の件認許
昭和20年8月31日 引渡：
敷地：3977m2、建物：198m2




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