石盛山 防空砲台




2014.5.4 探索


左:砲座のあった辺り、右:同左を逆方向


左:砲座があった辺りにある電波塔、右:その西下の電波施設


左:薮の中の土塁の残骸っぽい土盛、右:薮の中のレンガ等の瓦礫


左:中央部、右:同左


左:探照灯のあった辺り?、右:同左


右:米軍の航空写真(M665-97、国土地理院)


引渡目録での配置図(防空砲台側は、写真と位置が合わないので元図を左右反転している)


航空写真を見ると、佐世保市北にある石盛山山頂付近に施設らしきものが写っている。
2基の砲座と指揮所らしきものが北西端に写っているが、その辺りは破壊が激しく痕跡は殆ど残っていない。辛うじてレンガ等の瓦礫や土塁の残骸っぽい土盛があることで、窺い知ることができるのみである。
砲座の東下から山の鞍部にかけて兵舎や付属施設が建っているのが写っているが、薮に埋もれたり整備されてしまったりで、こちらも痕跡は見当たらない。
石盛山山頂付近には探照灯があったと思われるが、こちらも以下同。

戦時日誌の配置図や米軍の資料(Evaluation of Photographic Intelligence in the Japanese Homeland, Part VII, Electronics.、国会図書館USB13 R341)では探照所を別記載にしているものがあるが航空写真では他には見当たらない。




日付 佐世保海軍警備隊戦時日誌及び引渡目録による記事
昭和16年12月 配備一覧
昭和17年2月 配置図:8cm2、110cm探照灯1、聴音機1
昭和17年5月 配置図:8cm2、110cm探照灯1
昭和19年3月 3.10〜28、8cm2門、射撃盤、8cm双を八天岳へ移設
昭和19年9月 配置図:110cm探照灯1
付表記事:官房艦機密第968号により一時備砲撤去中
昭和19年11月 官房艦機密6379号、12.7cm連、11/4設置完了
昭和20年4月 配置図:12.7cm連2、150cm探照灯1
昭和20年?月 引渡:
12.7cm連2、13mm6
高射装置1、測距儀1、双眼鏡1

探照灯1、管制器1、発電機1(照射所)


兵舎 木造平屋丙級3 540m2、付属家屋 木造平屋丙級4 70m2
探照灯兵舎 木造平屋丙級2 70m2、探照灯付属家屋 木造平屋丙級3 80m2


探照灯2、管制機1、発電機4(照射所、別の引渡資料)



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