錐崎・古里 防空砲台




2014.5.4 探索


古里


左:北の砲座の辺り、右:西の砲座の辺り


左:南西の砲座の辺り、右:南東の砲座の辺り



錐崎


左:電探のあった辺り、右:同左北下の平坦地


左:電探平坦面の北隣にある円形窪地、右:同左の内面のコンクリート


左:電探平坦面の南下の平坦地、右:同左西端にあるコンクリート片


左:コンクリート片を少し引いて、右:電探平坦面の南縁下のコンクリート片


米軍の航空写真(M279-80)




引渡目録での配置図


針尾ICの南東側に突き出た岬の西側に4基の砲座と、東側に射撃用電探らしき大型の円形構造物とが写っている。西側が古里、東側が錐崎かと思われる。

古里の方は、完全に埋め立てられて跡形もない。あれだけ大きなものなので、掘れば基礎が残っているようにも思える。
錐崎も殆ど残骸は見当たらないが、電探平坦地北隣に直径5mのコンクリート製の円形窪地が、半分だけ残っている。また電探平坦地の北下の畑の西端と北縁にコンクリートの破片が残っている。砲側弾薬庫の残骸だろうか。電探平坦地の北下に平坦地がある。東側に土塁があるので畑ではなく、兵舎か何かが建っていたのかと思われる。

他に探照灯と機銃が配備されていたようだが、航空写真を見る限り、錐崎砲台の北東側に探照灯らしいものが写っている。配置図では古里の西側に探照灯が描かれているが、写真からは判別できなかった。




日付 佐世保海軍警備隊戦時日誌及び引渡目録による記事
昭和16年12月 配備一覧
昭和17年2月 配置図:8cm2、110cm探照灯1、聴音機1
昭和17年5月 配置図:8cm2、110cm探照灯1、90式聴音機1
昭和17年12月 官房機密171901号、発電機搬出中
昭和18年1月 発電機撤去完了
昭和19年3月 3.10〜4.1、8cm2門、射撃盤、8cm双を天神岳へ移設
昭和19年9月 配置図:110cm探照灯1
付表記事:官房艦機密第968号により一時備砲撤去中
昭和19年11月 官房艦機密4992号、12cm、11/10設置完了
昭和20年4月 4/25、12cm新設工事完了(S19.11.10着工)
配置図:12cm4、15cm4、110cm探照灯1、S24電探1
別表:15.5cm砲(古里)
昭和20年5月 工事中
別表:15.5cm砲(古里)
昭和20年6月 別表:15.5cm砲(古里)
昭和20年?月 引渡(錐崎):
12cm4、25mm4
高射装置1、測距儀1、8cm双2


引渡(古里):
15.5cm4、25mm2
高射装置1、電探1、測距儀1、探照灯1、管制器1、直流発電機1、双眼鏡3、発電機1


兵舎 木造平屋丙級6 635m2、付属家屋 木造平屋丙級7 150m2
探照灯員兵舎 木造平屋丙級1 35m2、弾薬庫 隧道2 40m2
発電機室 隧道1 60m2、発令所 隧道1 10m2



ここから以下のページへいけます。