大崎 防空砲台






左:山頂のグラウンド(砲座はここら辺)、右:指揮所のあった辺り?



左:山頂の南にある地下室入口、右:同左の上の通気口とその蓋



左:円形窪地とその出口前にある石塁、右:同左円形窪地



左:山頂の北にある地下室の入口が埋もれた辺り?、右:同左の上の通気口



左:グラウンドの西下の切り出し平坦地、右:グラウンド南西下の兵舎跡



左:兵舎跡、右:南西の谷にある地下室



左:地下室入口、右:地下室内部



左:地下室内部、右:出入口の外に互い違いの石塁が



左:地下室の前面、右:北西の機銃座があった付近、展望台



左:米軍の航空写真(R244-95、国土地理院)


右:引渡時の配置図



航空写真を見ると、針尾島の北西側に突き出た大崎鼻の頂上付近に、3基の砲座と4基の銃座、兵舎や発電所、軍道等が写っている。引渡目録には連装高角砲3基とあるが、配置図には2基しか描かれておらずよく判らない(しかも引渡目録には無い探照灯も描かれている)。


させぼばってんの人に遺構の現状を教えていただき、それを基に探索する。

砲座のあった辺りは一面削られ、野球グラウンドになっている。ただその西上の削り残しの部分には、南北に2ヵ所の地下室(弾薬庫)があり、また三角点の南付近には機銃座と思われる円形窪地がある。ただこの付近は東側の崩落が激しく、探索の際は注意を要する。
グラウンドの西下には、南北に2ヵ所の削り出し平坦地がある。航空写真と配置図から南側の広い方は兵舎かと思われるが、北側の狭い方は用途不明。
広い兵舎の平坦地の南下の谷には横穴式の地下室がある。広さや配置図から発電所と思われるが、発電機用のアンカーボルトや冷却用水の溝などが無い。

砲台の北西にある機銃座のある辺りは、現在は展望台になり跡形もない。




日付 佐世保海軍警備隊戦時日誌及び引渡目録による記事
昭和17年12月 官房機密10382号、大崎砲台工事中
昭和18年3月 三越へ移転の為に工事中止
昭和18年4月 工事中止(官房機密10382号)
昭和19年4月 大崎砲台工事中、S19.4.8〜5上旬
昭和19年5月 5/19新設、12.7cm連2、95式高射器
昭和19年7月 7/1、完成、官房艦機密157号
昭和19年9月 配置図:12.7cm連2
昭和20年4月 配置図:12.7cm連2
昭和20年8月31日 引渡:
12.7cm連3、25mm8、13mm11
高射装置1、測距儀1、12cm双3、発電機1

指揮所 レンガ及びコンクリート造1 54m2
兵舎、烹炊所、浴場 木造平屋4 524m2
弾庫 木造平屋1 102m2、付属家屋 木造平屋3 140m2
発電機室 隧道1 90m2、弾庫 隧道4 100m2



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