高島番岳 防空砲台






左:米軍の航空写真(M742-177、国土地理院)、右:国土地理院の航空写真(CKU7425-C4-1、1977年頃)


右:引渡目録にある配置図


九十九島の1つ、高島の南端にある番岳の山頂が砲台跡らしい。現在は展望台になっているそうだが、遺構が残っているかどうかは不明。また番岳のすぐ西下の小学校用地が防空砲台用地の払い下げという記録が残っているので、この辺りが兵舎だったようである(発電所もあったようだ)。
航空写真を見ると、山頂付近に円形構造物が1基、尾根の南側に2ヶ所の円形窪地があり、北側のが聴音機で南側のものが砲座かと思われる。

長崎市の資料によると、砲座は撤去されたものの、山頂には聴音機と探照灯、指揮所が、また麓には発電所跡が残っているそうである。







日付 佐世保海軍警備隊戦時日誌及び引渡目録による記事
昭和16年12月 配備一覧、工事中
昭和17年2月 配置図:12.7cm連2、150cm探照灯1、聴音機1
昭和17年5月 配置図:12.7cm連2、150cm探照灯2、97式聴音機1
昭和19年9月 配置図:12.7cm連2、150cm探照灯1、97式聴音機1
昭和20年4月 配置図:12.7cm連2、150cm探照灯1、97式聴音機1
昭和20年?月 引渡:
12.7cm連2、25mm連1、25mm2
高射装置1、測距儀1、探照灯1、聴音機2、発電機2

兵舎 木造平屋3 700m2、指揮所 鉄筋コンクリート平屋防弾式1 82m2
弾庫 鉄筋コンクリート平屋防弾式及び隧道式3 180m2
発電所 鉄筋コンクリート平屋防弾式(もしくは隧道式?)1 130m2
付属家屋 鉄筋コンクリート平屋及び木造平屋5 275m2



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