富岡 特設見張所






左:米軍の航空写真(M359-62、国土地理院)、右:引渡目録内の配置図



右:


天草諸島下島の北西に突き出た陸繋島付近が富岡である。

「熊本の戦争遺跡」(創想舎)によると、西端の四季咲岬の北東500m程にある、標高約100mの山頂に見張所があり、現在も建物基礎やトイレ・水槽の跡が残っているらしい。


この見張所の西麓の谷地には、終戦間近に12cm高角砲が平射砲台として配備されていた。1ヵ所は素掘、もう1ヵ所は鉄筋コンクリートのトンネル砲台で、素掘の方は残っていないが、コンクリートの方は民家(現在空家)の倉庫として使用され、現在も残っている。



左:平射砲台外観、右:同左内部




日付 佐世保海軍警備隊戦時日誌及び引渡目録による記事
昭和17年1月 特設見張所、工事中、官房機密5338号
昭和17年2月 2/15に完成
昭和19年9月 付表:特設見張所(甲)
昭和20年4月 付表:特設見張所(甲)
昭和20年?月 引渡(米軍資料):
無線送信機1、12cm双眼鏡1

兵舎 木造平屋1 50m2



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