航空隊の防空砲台


航空写真を眺めている内にまだ手元に資料の無い防空砲台を見つけたので、別途まとめてみた。




百里航空隊


左:米軍の航空写真R458-No1-151(国土地理院)


百里基地の滑走路の西側に、2基の砲座を確認できる。
引渡目録を見る限り、どうも機銃座のようである。


資料(アジア歴史資料センター):
神の池基地 C08011061100

日付 引渡目録による記事
昭和20年8月31日 引渡:
40mm単装機銃1、弾670、時限信管550
25mm単装機銃18、25mm連装機銃9、25mm三連装機銃2、25mm機銃弾23300
13mm単装機銃14、弾18800
25番用推進台(ロケット)10、6番用推進台(ロケット)10
電波探信儀2(横警の引渡目録では13号)、ガソリン交流発電機3KVA1、1KVA3




神之池航空隊


左:米軍の航空写真R89-133(国土地理院)、右:R381-74(国土地理院)




住友金属鹿島製鉄所が神之池航空隊の飛行場跡だが、その北西に約3km程の場所に2基の砲座を確認できる。ただ引渡目録には平井と平泉の集落の2ヶ所とあり、ここが何なのかは不明。備砲は恐らく連装砲2基と思われるものの、これも引渡目録には出てこない。
ちなみに、平井と平泉の集落周辺の航空写真も見てみたが、これといったものは見つからなかった。


資料(アジア歴史資料センター):
奥羽航空隊(百里原基地)C08011060400

日付 引渡目録による記事
昭和20年8月31日 引渡:
平井集落(基地北方2km)
12cm高角砲e型4、射撃用電波探信儀1(横警の引渡目録ではS24)

平泉集落(基地西方4km)
12cm高角砲e型4


12cm高角砲用通常弾薬包341+751
91式時限信管418、撃発信管1266

25mm機銃38(16390+16776)

150cm探照灯4(管制器付)
電波探信儀2(横警の引渡目録では13号)
(他に横警の引渡目録ではL2電探2)

12cm双眼鏡4、12cm高角双眼鏡2
8cm高角双眼鏡1、7倍稜鏡双眼鏡11
ガソリン交流発電機3、ディーゼル交流発電機2



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