石室崎(石廊崎) 特設見張所(戌)





米軍の航空写真M910-24(国土地理院)


米軍の航空写真M900-A-26(国土地理院)






資料(アジア歴史資料センター):
第16嵐部隊引渡目録 C08011113300
「阪復」引渡兵器防備施設関係引渡目録 第2復員局 (横須賀電探海面砲台) C08011200100

横須賀海軍警備隊戦時日誌




石室崎(石廊崎)特設見張所

20080504探索


左:丘を北西から、右:西側の平坦地


左:西側の平坦地、右:窪地A


左:窪地A、右:東側から西側の平坦地を望む


左:東側の平坦地、右:東側の平坦地、東方向を望む


左:窪地B、右:東側の平坦地、西方向を望む


左:北側の高地付近、右:南東に伸びる岬、14号電探のあった辺り?


左:南東に伸びる岬への道、すっかり藪、右:道路脇の平坦地


左:北西側の道路脇の平坦地、右:奥石廊崎の景色




第16嵐部隊引渡目録によると、奥石廊崎付近に石室崎特設見張所の施設があったらしい。いい加減な地図しかないのでどこに何があったのかはハッキリとしないが、標高106mピーク付近に113号、その南西側に13号、北側の高地に13号、南東に伸びる岬(地図の電波施設マーク付近)に14号が配置されていたのではないかと思われる。
現在、106mピーク付近はユウスゲ公園となっており遊歩道が整備されているものの、西側の平坦地に窪地A、東側の平坦地に円形窪地Bがある以外には遺構らしきものは全く見つけられなかった。
また14号電探があったと思われる付近には地図上では南東に伸びる岬の電波施設マークがあるので道くらいあると思ったのだが、すっかり藪に埋もれてしまっていた。無理に突っ込もうかとも思ったが、石廊崎付近は毛虫が大量発生しており、虫嫌いなこともあって諦めた。





長津呂特設見張所

20080504探索


左:石廊崎を北側から、右:石廊崎灯台


左:見張所のあった付近、右:同左を南から


左:石廊崎先端部分、右:石室神社


左:灯台西下の標柱、右:同左北側


左:北側の平坦地、右:同左


左:北側の平坦地付近の標柱、右:同左


左:長津呂湾、右:長津呂湾脇の嵐部隊の壕


左:北側の壕、右:同左内部


左:南側の壕、右:同左


左:南側の壕の内部、右:更に南側の壕





第16嵐部隊引渡目録によると、石廊崎灯台の北側に長津呂特設見張所があったらしい。現在は何かの施設があるが、ここも毛虫が大量発生していたので探索できなかった。北側には平坦地があり、恐らくは兵舎があったのではないかと思うが何も残っていない。灯台や平坦地周辺には黄色く塗られた石柱が幾つかあるが、表面を削られてしまっているので海軍のものなのか、それとも戦後の運輸省の物なのかは不明である。

また東側にある長津呂湾には第16嵐部隊の震洋艇の基地があり、現在でも壕が幾つか残っているようである。




日付 横須賀海軍警備隊戦時日誌及び引渡目録による記事
昭和16年11月 12cm双眼鏡1、観測鏡1、双眼鏡2、兵員4(長津呂)
昭和17年2月 人員兵器完備(長津呂)
昭和19年10月 電探2基、10/15に配備(以下、石室崎)
昭和19年11月 仮称電波探知機1
3式1号3型(陸上用)2基、7.7mm2
昭和20年8月 引渡:
2式1号1型改三1、3式1号3型2、仮称1号4型1
15KVA発電機2、1KVA発電機4
25mm連装機銃2基、7.7mm機銃2



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