千畳敷山 防空高角砲台



米軍航空写真M201-2-98(国土地理院)




米軍航空写真R227-A-3-126(国土地理院)




左:米軍航空写真M46-A-7-1-190(国土地理院)、右:同左(国土地理院)、南東側




左:米軍航空写真M201-2-98(国土地理院)、南東側、 右:R227-A-3-127(国土地理院)、南東側






航空写真を見ると平塚の西にある高麗山公園の湘南平(戦後の名称、戦前は千畳敷)に砲座が3基確認できる。またM46-A-7-1系列の写真では砲座の南西側に複数の、北東側に2基の円形窪地が確認できる。北東側の窪地は位置からして探照灯かと思われるが、南西側の窪地群は引渡目録の機銃が2基だけなので、ここも探照灯や測距儀等の施設の可能性もある。また南西下にある平坦地は兵舎のようだ。
南東の麓近くにも探照灯らしきものが写っているが、はっきりとは判らない。それから戦時日誌内にはヱ式聴音機の工事の記述があるが、ヱ式によくある大型の円形窪地が見当たらない。見落としているのか、それとも工事だけで実際に造られなかったのかは不明である。

現在は公園整備で殆ど何も残っていないようである。




日付 横須賀海軍警備隊戦時日誌及び引渡目録による記事
昭和16年11月 昭和16年 官房機密565号
8cm高角砲2門、須式75cm探照灯2
ステレオ式2m測距儀1
下士官10、兵32
昭和17年1月 8cm高角砲2門を仮装備中
聴測装置未着、他完備
昭和17年5月 ヱ式空中聴音機・110cm探照灯、未装、他完備
昭和17年6月 S16.8.22砲配備
昭和18年8月 施設一覧:8cm高角砲4門
昭和19年11月 12.7cm連装高角砲2基
昭和20年8月 引渡:
12.7cm連装高角砲2基、弾550発、95式陸用高射器1
98式高角測距儀1、96式150cm探照灯1
96式110cm探照灯1、須式110cm探照灯1
25mm連装機銃1基、25mm機銃1



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