藍島 臨時砲台


2013.3.9 探索







 昭和16年7月の戦備下令時に、野砲が2門配備された。
 詳細不明。恐らく島の北西端、火葬場のある付近だと思われる。色々な痕跡が残っているものの、この臨時砲台の他に高射砲陣地、照空陣地、標定機陣地があった場所であり、何が何なのかはよくわからない。





下関重砲兵連隊史[1]の、戦備下令(昭和16年7月)時の記事

 藍の島の戦備は下重第2中隊で担当し、7月22日、下関を出発した。同日午後に島に到着し、直ちに陣地及び仮兵舎の構築に取りかかった。陣地は野砲2門と探照灯1基の臨時砲台であった。現役兵は全員が9月中旬に下重へ復帰した。



下関重砲兵連隊史[1]の昭和17年5月時点での部隊一覧表より

第1大隊第5中隊(藍の島)
38式野砲 4門(2門は蓋井島)
 昭和18年6月撤去、中隊は角島へ移動する





日付 記事[1]
昭和16年7月 野砲2門 探照灯1(第2中隊 → 第5中隊)
昭和18年6月 撤収

[1] 下関重砲兵連隊史






左:兵舎跡と思われる道路脇の平坦地、右:その近くにあった陸軍食器


左:北西端にある円形窪地(φ8m))、右:同左反対側の縁


左:北西端に近い場所にある塹壕、右:もう一つ


左:塹壕途中にある地下壕(すぐに行き止まり)、右:火葬場の裏にある円形窪地(φ9m)


 島の北西端に火葬場がある。その裏手に色々と痕跡があるが、この付近は他にも高射砲陣地、照空陣地、標定機陣地が入り乱れており、どれが何なのかは良く判らない。
 





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