米軍野戦食(ちょっと前のバージョン)
2002年5月12日ちょっと更新

行きつけの軍用品店で、少し前の米軍のレーションを売っていた。一食分で1100円ほどだったので、これを機会に全12食を制覇してみようと思い立つ。

現在の所、やっとこさ12+1食分制覇。

とりあえず完成?

以前書いた米軍レーションの詳細記事
このレーションを作っている会社

↑のページを見ていると、どうも現在はまたメニューが微妙に変わっているそうだ。…また12食食わんとまずいわけ?まるでサイの河原みたいだ…

↑とおもいきりゃ、いつの間にかリンク先が消失。時間が無くて追跡はしておりません。
 
 
メニュー
 
Menu No. 全体図
盛り付け図
内容 解説
No.1
PORK
WITH
RICE
IN
BARBECUE
SAUCE



・豚肉と米のバーベキューソース煮込み
・クラッカー
・ピーナツバター
・ピーナツ(砂糖付)
・アップルソース
まずくて食えないというほどはなかったけど、味付けはいたって単調で、 これを朝から晩まで食うとなると、さすがにそれは勘弁願いたい。
No.2
CHILI
AND
MACARONI



・チリ アンド マカロニ
・クラッカー
・アップルゼリー
乾燥フルルーツポンチ
・オートミールクッキーバー
・チョコバー(キャラメル?)
軍事物資横流し屋の兄ちゃんの言うことには、このNo.2はシリーズ中でも人気メニューということらしいが、一体どこが良いのかわからない。おまけにやたらと菓子類がダブっていて、普通の食事には不向きである。チリはそのまんま。あまり辛くもない。オートミールバーは、オートミールと砂糖他を圧縮して塊に加工したもの。クッキーのような味はするが、砂糖がきつ過ぎる上に粉っぽすぎて、水無しではとても食えたものではない。
No.2
CORNED
BEEF
HASHED



・ハッシュトコーンビーフ
・クラッカー
・アップルゼリー
・乾燥フルーツミックス
・オートミールクッキー
・キャラメル
・ココア
・粉末レモネード

コンビーフは良かったけど…。何でこうも甘い物に偏るのだろうか。アメリカ人は本当に馬鹿かもしれない。
これに付いていたアップルゼリーは、多少ゼリーというかジャムっぽく、これまでの半液体状だったゼリーは、恐らく温度のせいではないかと。これでやっとこのゼリーが、クラッカーに付けるものだと言う事が判明した。というかさ、熱帯で食えないようなものをメニューに入れるなよ(笑)。
No.3
CHICKEN
STEW


・チキンソテー
・クラッカー
・フルーツポンチ
・チョコレートバー
・ピーナツバター
チキンソテーのチキンは、何ていうかシーチキンみたいで。しかもソテーというよりもシチュー。フルーツポンチは良く売っている輸入缶詰のレトルト版。チョコレートバーも良く有るあれだ。何かもっとも平凡なメニューかも知れないが、その分食い安くなっている。
No.4
OMELET
WITH
HAM



・ハム入りオムレツ
・ポテトグラタン
・クラッカー
・オートミールクッキー
・キャンディー
・アップルゼリー
・粉末レモネード
・ココアパウダー
12種類あるレーション中、最悪の味を誇ると言われているNo.4。オムレツ(と言うより出来損ないの卵焼き)もポテトグラタンも、各々では味は単調では有る物のそれほどまずくて食えない物ではないのだが、これを2つも続けて食うと別である。実際食べていてかなりきつくなった。
さらに追い撃ちをかけるように大味で食べ難いオートミールクッキーにアップルゼリー、さらには暑さでベトベと融けてしまったキャンディーの、ひたすら甘い菓子三連発。これは来ます。確実に来ます。自分で食う時には、2回に分けて食べるようにして下さい。
No.5
SPAGHETTI
WITH
MEAT AND SAUCE



・スパゲティミートソース
・クラッカー
・オートミールクッキーバー
・グレープゼリー
・キャンディー
・ココアパウダー
・粉末レモンライム
スパゲティと言うより、ミートソースを食っていると言う方が正しいくらいのパスタしか入っていない。これならいっその事ソースだけにしてクラッカーの量を倍しにてもらった方がありがたい。ゼリーは汁気が多過ぎて、クラッカーに塗るものではなさそうだし、といって味がきつ過ぎてそのまま食べるにも不向きである。謎な食品である。オートミールバーはそのまんま。あまり好きではない。
No.6
BEEF
FRANKFURTERS



・ビーフフランクフルト
・フルーツミックス
・ポテトフライスナック
・ピーナツバター
・M&M
・ココアパウダー
・粉末飲料(フルーツポンチ)
箱を開けたらソーセージが4本入っていて驚く。やたらと塩辛い。ピーナツバターが無くても十分クラッカーが食えてしまう。味はコンビーフに近い。ポテトフライスナックは、小さなフライドポテトの形をしたポテトチップス。これも塩辛い。カロリーの計算はしても塩分の計算はしてないのではないだろうか。
No.7
BEEF STEW



・ビーフソテー
・クラッカー
・チーズペースト
・チョコオートミールクッキー
・粉末ココア
・チャームズ(キャンディー)
・粉末レモネード
No.3のチキンソテーと同じく、こちらもソテーというよりもシチューというような内容。牛肉だけはしっかりと入っていた、相変わらずのクッキーとキャンディー。お前らは本当に北緯35度以南で戦をする事を考えてメニューを考えとるのか?いい加減に冷蔵しなければ食い難い物を入れないで欲しい。
No.8
HAM SLICE



・調理済スライスハム
・ポテトグラタン
・クラッカー
・チョコかけチョコクッキー
・チーズスプレッド
・粉末ココア
・ビバレージベース(粉末飲料)
ハムはレトルトのせいでぼろぼろになってたものの、なかなかにおいしかった。しかしポテトグラタンのまずさといったら…。No.4がまずいのも、半分はこのポテトグラタンのせいなのに。チョコかけチョコクッキーは、木の実入りチョコクッキーにチョコレートがかけてある。…何でこう無駄な事を平気でするのだろうか。おまけに中のチョコクッキーもまずいし。
No.9
PORK
CHOW
MEIN



・豚肉の五目カタ焼きそば(餡)
・揚げそば
・クラッカー
・ピーナツバター
・チョコレートオートミールクッキー
・M&M
・粉末飲料
プリッツのブツ切りのような揚げそばに、焼きそばの餡をかけて食べる五目中華カタ焼きそば。味はアメリカナイズされていたが、それでも全メニューのうちで1、2を争うおいしさではなかろうか。菓子にチョコをまぶしたクッキーがあったが、室温でベトベトになっていた。これは野戦食には余り向かないのではなかろうか。
No.10
TUNA
WITH
NOODLES



・ツナとヌードルの煮込み
・クラッカー
・チーズスプレッド
・パウンドケーキ
乾燥フルーツポンチ
・M&M
・粉末飲料(オレンジ)
ヌードルとはコシの無くなったパスタ。ドイツでもよく食わされたが、本場はやはりアメリカだろうか。味付けは平凡な薄味バージョン。もうちょっとひねりを入れて欲しい。
パウンドケーキは、チョコケーキと比べると落ちるものの、しかしこういうのがメニューに入っていると、ちょっと嬉しくなってしまう。
No.11
CHICKEN
AND
RICE



・鶏肉と米の煮込み
・クラッカー
・チーズスプレッド
・チョコケーキ
・M&M
・粉末飲料
主食は味付けがあっさりとしていて食べやすい。ただ、どのメニューの主食も、似たような味付けが多いので飽きてきてしまう。
チーズスプレッドは温度が低いとスプレッドというより固形チーズ。いっそのことスライスチーズにしてくれた方が、クラッカーに載せて食べやすいのだが。
チョコケーキは傑作。M&Mとかぶってなければ文句無し。
No.12
ESCALOPED
POTATOES
WITH HAM



・ハムとじゃがいもの和え物
・クラッカー
・チーズスプレッド
・アップルソース
・チョコケーキ
・ココア
・粉末飲料(フルーツパンチ)
サイコロ状の厚めに切られたハムがどっさりと入っている。この点はさすがアメリカだな、と感心してしまう。
しかし、こう甘いものばかり入っていて食べづらくはないだろうか。
 
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