九州・下関の高射砲陣地 高射砲第4師団




更新履歴:

2007.7.25 新規作成
2007.8.5 航空写真のスケッチ追加、色々更新
2007.8.8 若松埋立、東埋立、三荻野、小倉埋立、数珠山、老の山、修正
2007.8.8 白島、病院屋上?、白野江?、田野浦?、深町?新規追加
2007.9.17 大幅更新、色々追加、皇后岬・名古屋岬・小月・本城東に絵追加
2007.9.17 日和山、下関駅、船島、彦島周辺、壇ノ浦、追加
2008.2.21 大幅変更(復員省の資料を元に再編成)
2008.6.26 大幅変更(戦史資料室の資料を元に再編成)
2008.8.21 蜑住・聖塚追加、宮田・大蔵・石峯山・日明・原を修正
2011.6.23 大幅に修正
2011.6.30 134AA(長崎)を追加
2011.7.11 136AA(九州その外)を追加、134AAを修正
2011.9.8 134AAを大幅に修正
2011.9.11 136AAを修正
2012.5.7 134AAの小榊の電波標定機を聴音機に訂正
2012.10.2 134AAの金毘羅と136AAの延岡を修正
2015.8.28 132AAの荒田と田ノ首(荒田AQ)に探索記録を追加
2015.9.1 133AAの一ノ宮(垢田AQ)に探索記録を追加
2015.9.5 133AAの内、下関市内のものを一通り修正
2021/7/17 131AAの独高22大隊の記述を修正



2002年の3月に、下関と北九州にある明治期要塞の砲台を見に行った。
午前中に矢筈山堡塁に登って遺構を見て回っていると、一人のおじいさんがやってきた。話を伺うと、毎朝散歩にここまで登っているそうである。この矢筈山は近所では有名な散歩コースで、そうした人の為に雑記帳まで置かれており、登るたびに名前を記帳することで余り会わぬ同好の志の様子をうかがい知ることができるようになっているそうだ。
話をしている内に、このおじいさんがまだ子供だった頃の戦争を話してくれた。夜間、関門海峡に機雷投下に来るB-29めがけてあちこちから高射砲が射撃していたが、その高射砲弾の炸裂の様子が、まるで花火のようで綺麗だったと。
当時はまだ明治期要塞だけで、太平洋戦争の防空についてはあまり興味も知識も無かったが、それでもそのおじいさんの話は印象的だった。

それから5年後、ひょんな事から戦争中の高射砲についてまとめることになり、自身とは縁の無い北九州と下関の高射砲部隊についても調べる羽目になってしまった。縁とは面白いものである。



北九州と下関の周辺は、八幡製鉄所や小倉造兵廠を中心とする一大工業地帯であり、また瀬戸内海と東シナ海とを結ぶ交通の要衝でもある。その為に西日本では最大の防空兵力が配置されており、更に山がちな地形の為に残っている遺構も比較的多い。
にも関わらずWeb上には個々の遺構に付いての記述はあってもまとまったものは無く、呼び水にでもなればと思い調べうる範囲で判った情報をまとめてみた。

何か批判じみた事や、もしくはそれに対する反発をしようとは思わない。
ただ、何時、どこに、何が、何の目的で存在していたかを、記録しておきたいだけである。



また、本ページをまとめるに際して、以下の資料を基にした。

・国土地理院 米軍撮影の航空写真
・高射戦史 / 下志津(高射学校)修親会刊
・戦史叢書 本土決戦準備2 九州の防衛 / 朝雲新聞社
・砲兵沿革史 第4部高射砲兵 / 偕行社
・写真が語る山口県の空襲 工藤洋三
・「写真が語る日本空襲」(工藤洋三・奥住喜重、現代資料出版)
・国会図書館 米軍航空写真 USB-15
・国会図書館 復員省編 日本戦史JAM-1J R12 11504〜11514
・米軍フラックマップ 国会図書館 米軍航空写真 USB-16 R-4
・「北九州防空部隊配備要図 昭和19年11月15日現在」(戦史資料室、本土配備図87)
・「Survey of Japanese Antiaircraft Artillery / GHQ USAFPAC AAA Research Board / 1946.2.1」 国会図書館 WOR9670-9675
・九州地方の復員資料 米海兵隊 国会図書館 MCJ3177-2
・「北九州防空配備要図 昭和17年4月9日」(戦史資料室、陸空 本土防衛 20)
・「本土防空高射砲部隊の概況 昭和20年6月」(戦史資料室、本土 全般 061)
・「高射第4師団配備要図」(戦史資料室、本土 西部 132)
・地上防空作戦記録資料 (戦史資料室、本土 全般 156)
・「昭和20年北九州高射砲配備要図」(戦史資料室、本土 西部 230)
・「北九州高射砲部隊配備要図」(戦史資料室、本土 配備図 86)

・日本大空襲 / 月刊沖縄社(赤間の航空写真)






昭和17年4月頃の配置図、拡大図はこちら


昭和19年11月頃の配置図、拡大図はこちら


終戦時頃の配置図より、拡大図はこちら







部隊一覧



 注:資料による不一致も多いので参考程度に。


高射砲第131連隊(独高22大隊、23大隊、24大隊)

高射砲第132連隊

高射砲第133連隊



高射砲第134連隊(長崎)

高射砲第136連隊(宮崎)、終戦時の九州各地






復員省の資料より:


高射主要兵器保有概況  高射第4師団(終戦時か?)
区分合計40A56A57A久師熊師
13mm機銃146(42)(12)7842(9)18(9)8(12)
25mm機銃1486
98式20mm336243
2式20mm45156159
7cm高射砲2021890343624
8cm高射砲164676184818
10cm高射砲21147
12cm高射砲1212
探照灯135135
聴音機156156
電波兵器3422624
算定具
測高機

備考:
1.本表の兵器は高射砲特有の主要兵器のみとし、一般部隊共通兵器は本表に記入しあらず。
2.13mm機銃の( )内は海軍砲とす。




上記以外の高射第4師団の電波標定機の配置表
部隊場所型式戦闘能否
(20.6.15)
摘要戦闘能否
(終戦時?)
摘要
高射砲第4師団福間3型
高射砲第4師団大島4型






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