大峰ヶ台 防空砲台



2009.4.7 更新



左:松山総合公園、西側にある城もどき、右:同左から山頂を



左:きれいさっぱり、右:何も無い



左:南東側の円形土塁のあった尾根付近、右:同左



左:米軍の航空写真(M220-138、152、153、国土地理院)

松山城の西、松山総合公園となっている大峰ヶ台の山頂に防空砲台が築かれていた。余りはっきりとした写真が無いのだが、山頂に3ヶ所の砲座らしきものとそれを結ぶ通路らしきものが写っている。東側の平坦地の中央のものも砲座と見れないことも無い。
また山の南東側の尾根上には、円形土塁のようなものが写っている。探照灯座かと思われるのだが、ここには探照灯の配備は無く何なのかは不明。
松山総合公園の整備の際に削られて整備されてしまい、南東側の円形土塁も含めて何も残っていない。また大峰ヶ台の古墳の発掘調査資料も見てみたが、これまた砲台に関しては何も書かれていない。



大峰ヶ台そのものには古墳などの遺跡も多く何度かに分けて発掘が行われていたので、 松山市考古館の方に砲台に関連する事を伺ってみたところ、当時の発掘担当者の方にお話を聞いていただくことが出来た。それによると、

・東側の丘陵頂上部付近(西洋の城付近で現状は公園の工事で削られて低くなっている。大峰ヶ台遺跡4次調査の発掘場所の西側の標高約130m付近)に八角形をした厚み20〜30cm程のコンクリートの盛り上がりが存在していた

・コンクリートの大きさは直径約8mで中央部に直径約1.5mの凹みをもち、その部分から八角形の角に向けて八本の幅約30cm、深さ10cm弱の溝が放射線状に伸びていた

とのこと。この八角形のコンクリート構造物は砲座の基礎かもしれない。



日付 引渡目録による記事
昭和20年8月31日 引渡:
12cm高角砲4、射撃装置1、測距儀1





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