南備後遠征 寒波の中を右往左往 その1

令和8年 1月10日~12日



勝山城に向かう途中で見かけた自立歩行型草刈り機




 年明けの連休の、遠征の参加者は、結局Kさんと2人だけとなった。その為、私の都合が良く、そしてこれまであまり行っていなかった世羅町周辺を攻めることになり、クリスマスも過ぎた頃に世羅町のホテルを2泊押さえた。年末年始に雪があまり降らなければ、世羅町と三次市との境にある城を重点的に回り、雪が降れば甲山町から三原市北部にかけてを回れるように、資料や地図の準備を進めていた。

 しかし正月元旦夜から2日朝にかけて、広島市内でも積もるほどに雪が降った。その為、慌ててKさんに電話をかけ、目標地域の変更を進言した。三次市との境の目標は諦め、新たに尾道市や三原市の他、東広島市の城をピックアップすることになった。そして世羅町のホテルをキャンセルし、三原と東広島に1泊づつホテルを予約した。

 ところが、三連休が週間天気予報の枠内に収まるようになるにつれ、三連休2日目から3日目にかけて大寒波が来ることが判明したのである。3度目になる作戦変更具申の電話で、もういっそ安全側に振ろうということになり、その結果、三原市と尾道市に目標を絞り、宿も三原に2泊へと変更した。そして後は現地の様子を見ながら考えようということになったのである。







2026年1月10日

 9時過ぎ、新尾道駅でKさんと無事に合流する。
 この時点では天気は良かったものの、最新の天気予報では2日目以降、海沿いでも雪が降るということで、当初は2日目以降に予定していた山側の城を1日目に落とすことになった。




1日目の行程(国土地理院の地図を利用)




鷲尾山城


左:本丸、右:同左続き


左:南東下の郭、右:南方向を望む


左:南東下の郭を西から、右:本丸西下にある仮設トイレ


左:トイレ近くにある石垣、右:北西に延びる郭群の石垣


左:北西端の郭、右:駐車スペース




森林総研・森林土壌デジタルマップより

 比較的近くまで車道が通っているものの、手前側が酷くて、奥に行けば行くほど道がまともになるという不思議な道で驚かされる。

 縄張はシンプル。眺めは良し。山頂での年越しの為なのか、本丸に電球が飾り付けられているが、こんな山の上にどうやって電線を引いているのだろうか。また山頂では風が強いのか、仮設トイレがロープで固定されていた。





牛の皮城




森林総研・森林土壌デジタルマップより

 登り道がわからない。城郭放浪記の記事を見るに、道の無い斜面を登って行くしかないようである。私1人だけなら無理すれば行けそうだったが、Kさんの事を考えて諦めることにした。





雲雀城


左:主郭南西側の土塁、右:土塁から主郭を


左:主郭南西下の堀切、右:土塁上から北を望む


左:主郭南東下の帯郭、右:同左の石垣?


左:東下の郭を上から、右:同左




森林総研・森林土壌デジタルマップより

 道の駅に車を停めさせてもらう。中腹に建つ神社までは登りやすい道があるが、神社の裏手から尾根筋を強引に登らせられる。その途中でKさんがリタイヤ。先月足の爪を剥がしたのが治りきっていないとのこと。1人で主郭に行くことに。
 背後の尾根を切る堀切とその上の土塁、幾つかの郭という、比較的良く見かける単純な縄張。南西下の堀切まで降りたかったものの、Kさんを待たせているので諦めて戻る。
 GISの地形図を見ていると、北東斜面に九十九折れの道の痕跡がある。ただ登りも下りも、この道らしきものは見当たらなかった。




 下山後、昼食。車を置いていた道の駅で、朝買っておいたおにぎり他を食べる。




丸山城


左:主郭、右:主郭から南を望む


左:西下の郭、右:南下の帯郭?


森林総研・森林土壌デジタルマップより

 登りやすかったものの、山頂に平坦地が2か所あるだけ。





峠山城


左:主郭、右:納骨堂(左)と本堂(右)の間を進むと登り口がある


右:森林総研・森林土壌デジタルマップより

 正典坊というお寺の、本堂と納骨堂の間を進むと、一応登り道があることはあるが半分藪になっている。山頂は、眺めも糞も無い。





勝山城


左:西下から、右:南下の堀切


左:主郭の北側、右:南側


左:北下の郭、右:同左


右:森林総研・森林土壌デジタルマップより

 御調八幡宮の駐車場に車を停めて歩く。現在は無人の広福寺の裏手に登り道らしきものがある。
 上下のメリハリがすごい。下の郭には行く気が起きなかった。一方で畝状縦堀も横堀も土塁もない。主郭までは一応道らしきものがあったが、Kさんは足場が悪いと言って南下の堀切で待機。





茶臼山城


左:主郭、右:土塁?


左:主郭北下の郭、右:同左から主郭を見上げる


左:北北東の堀切、右:北東下の2段になった平坦地


左:東下の縦堀、右:南東下の畝状縦堀


左:南下の堀切、右:南南西下の畝状縦堀の上側


左:南西下の畝状縦堀、右:同左の続き




森林総研・森林土壌デジタルマップより

 畝状竪堀の宝庫。ただ道が無く、途中から斜面を直登する。Kさんは渋っていたが、何とか一緒に周回できた。





陶八幡城


左:右奥が城山、右:寺の裏手の一段高い平坦地


左:郭?、右:主郭


左:主郭西下の土橋、右:土橋脇に井戸


左:主郭西下の堀、右:帯郭?


森林総研・森林土壌デジタルマップより

 専光寺の裏山にある。主郭には神社が建っている(この神社が陶八幡神社かどうかは未確認)。主郭の西下には大きな堀切と土橋がある。この土橋は軽トラ道になっているが、当時から残っていた土橋を改造したもので、堀を埋め立てて作った物ではないと思われる。
 地形データを見ると城山の周辺が一段高くなっているが、ここが城域なのかはわからない。また北北東下に館のような地形がある。  





堀越城


左:南西から、右:石碑


森林総研・森林土壌デジタルマップより

 藪で進めず。撤退。





相良城


左:北西から、右:南西から


左:主郭の南東側、右:主郭を東端から


左:土塁、右:石垣


森林総研・森林土壌デジタルマップより

 小さいながらもメリハリがしっかしており、しかも駐車場から15秒で主郭に着く。コスパ最高。





椋梨城


左:北下から、右:北西から


左:南西から、右:主郭北側


左:主郭南側、右:南端にある石碑


左:東下の堀跡、右:南下の堀


森林総研・森林土壌デジタルマップより

 小さいながらもメリハリがしっかりしており、しかも周辺の眺めも良い。コスパ最高。




 以上にて、本日の行程終了。三原にあるホテルへ。




 ホテルから少し離れた場所にある居酒屋で夕食。安いようで安くない。 塩が欲しい。 Kさんに全額出してもらう。 便秘気味なのでヨーグルトを買ってホテルで食べる。








ここから以下のページへ行けます。

 2日目へ



 戻る