モデルクラックの700の春日です。このクラックのキットはデキもよかったので、友人にお願いして艦底を作ってもらいフルハルで完成させることができました。
さて、この春日。元はイタリアで作られたアルゼンチン籍の装甲巡洋艦でしたが、日露戦争に向けて姉妹艦の日進との2隻で日本が購入します。7700tクラスと日本の第2艦隊、巡洋艦群(出雲や浅間等の9000tクラス)より一回り小さい艦でありながらも、その優れた装甲設計と攻撃力が認められ、沈没した戦艦(初瀬・八島)の代役として第1艦隊(三笠を始めとした主力戦隊)に編入されます。後の黄海海戦・日本海海戦で充分な働きをみせ、日本の勝利を支える武勲艦となります。
当時のイタリアらしい特徴を凝縮したようなとても美しい艦で、前ド級の中でも特に好きな艦船の一つです。細かい注文が反映された日本艦隊にあって、急遽付け加えられた存在のこの2隻は、離れた2本の煙突に一本マストと、イタリアのカラーをそのままに残した異色の存在!その独特の形状が文句無く活かしています!そんな思い入れの深い船をフルハルで作れたのはとても嬉しいですね。
この春日みたいに船首から船尾にかけて甲板一枚がフラットに見渡せる露甲板(冨士・八島も)が大好き!
え〜っ(汗、 マスト中央のファイティングトップは作者の好みです・・。竣工時はあったと思うよ。
今回はいつもの白装束をではなく軍艦色で仕上げてみました。装甲巡洋艦といった重厚感ある仕上がりを意識してみました。
春日の特徴はこの前部の25センチ単装砲塔! 仰角が高く、日本艦隊最高の射程を誇る主砲だったそうです。
この春日の鋭いラムによって吉野が沈んでしまします・・・・。
イタリアのジュゼッペ・ガリバルディ級の改良版となるこの船。波の穏やかな地中海で造られた為、凌波性に少々難がありましたが、
とてもバランスに優れた優良艦だったそうです。イタリアらしいデザインがしっかりとある美しい船ですね。
マイナーな前ド級にあって春日だけは、サイズを越えてワールドワイドに作例を見かけます。格好いい!って思う形は万国共通何でしょうかね?
しかし日本の船でありながら700では、日本はおろかイタリアでもキットはなく、何故かこのポーランド製だけなんです。