個人的な好みもあって、私はレジン製品を良く作ります。手作り感やマイナーアイテム、製作が楽な面もあったりと様々な理由がありますが、あの塊感がどうやら好きなようです。プラキットだからとかレジンだからといった拘りはないのですが、振り返ってみれば良く作っていると思います。そんなレジン製品の大きな弱点、それが反りと呼ばれる変形です。プラキットには少ない問題ですが、特に艦船のような細長いモデルでは、気になる大きな問題です。買ってきたキットを開封すると既に反っているモノも多く、そう言った視点から、レジンを避けて作る声も聞きます。(メーカーや製品によっては、全く反らないものもあるのですが・・・)で、よく聞く対処方では、お湯に浸けて戻すで終わっているものが多いですが、これも時間と共にまた反りが再発していくので、あくまで一時的な方法だと思います。そこから更に一歩踏み込んだ対処法を私なりにやってみました。参考になるかな〜??
とにかく一時的とはいえ、反りを戻します。80〜100度位のお湯に浸けて、柔らかくなってからガラス板等に乗せて、しっかりした平面を出します。その状態で冷水なんかに浸けると硬化が早まります。
次にリューターで溝を掘り、直径2ミリの真鍮棒を埋め込みます。(この真鍮棒は太ければ太いほど強度が上がると思います。)今回は念の為、3本の溝を作りました。 完全に埋め込む為に、アルテコの瞬間接着パテを流し込む様にして固定すればOKです。 これで、大きな反りは防げると思います。 |
で、更に小さく微妙に出てくる反り対策として、金属板を張り付けるという方法です。 今回は、2ミリ厚のアルミ板を使ってみました。ちょっと手間ですが、糸ノコである程度の形に切ってから、削っていくといいです。 |
ゼリー状の瞬間接着剤で張り付けた後、ペーパーやヤスリで形を整えていきます。 小さな隙間はアルテコのパテ等で埋め、ペーパーで丁寧に仕上げれば、つなぎ目も消え自然な仕上がりになります。 |
色が違うのでわかりやすいと思うのですが、つなぎ目をしっかり消すのがポイント! 2000以上のペーパーで鏡面仕上げのつもりでやって下さい。(何だかスキーの板の様です・・・) |
今回は、削り易さからアルミを選びましたが、金属板は強度のあるものなら何でも良いと思います。 また、キットを高くしたい時(つまり喫水線を低くする)にも役立つ方法なので、厚さで調整出来ます。 |
これで艦首から艦尾まで、ぴったりと平行な面を作る事ができます。こればっかは時間が経たないと、答えが出ないモノなんで100%とは言えませんが、おそらく大丈夫では無いかと・・・ 少なくとも鑑賞に耐える範囲での効果はあると思っています。
結局、反ってくるようなら報告しますね。 |