超ド級戦艦 HMS ウォースパイト 1/700(ホワイトエンサイン)


レジンキットのホワイトエンサインの工作。クイーンエリザベス級が好きになった作者の趣味です。フッドやプリンスオブウェールズといったタミヤのキットがあるのに、何故、このウォースパイトが無いのか?といった疑問が残るほど有名な戦艦なのですが、西側でのイギリスやドイツ、イタリアの戦線って(特に海戦)日本人には馴染みがないだけに、ビスマスクがらみで轟沈したフッドや日本が沈めたプリンスの方が知名度があるのかもしれません。さて、「第2次大戦中に最も活躍した戦艦」と称されたこのウォースパイト。皮肉にもそれは、第1次大戦から活躍した老朽艦でした。作例にあるクイーンエリザベスの2番艦として誕生したこの戦艦は、戦いのあるところウォースパイトありといった形容のように、常にその砲火は前線にありました。それは温存された大和に対し、積極的に前線に投入された金剛と似た位置だった様に感じます。2回に渡る大規模な改装を経て、今回の作例のような容姿になった戦艦です。ウォースパイトという名前の由来、「戦争を軽蔑する」といった意味らしいのですが、俗称としてキツツキといった意味も持っていたようで、船を表すレリーフにも、大砲とキツツキをあしらったものがありました。「死の回転」といった舵が操舵不能になって、洋上をひたすら円運動する持病を持ち、ジェトラント海戦ではその為に多大な被害を被りました。WW2時には、フィヨルド海域に乗り込みドイツの駆逐艦を8隻を沈めカラブリア沖海戦では、イタリアの戦艦チュリオ・チェザーレを戦闘不能に追い込み、マタパン岬沖海戦では 巡洋艦ザラ級を初めとした3隻を撃沈と戦艦の活躍の場がほとんどなかった時代にしては、輝かしい戦歴を誇っています。
付け足していったようなこの無骨なスタイルはとてもイギリスらしい戦艦だと思います。特に艦橋のデザインなどは、西洋の城の城壁を連想させるシルエットですね。また、海面に対して垂直なラインの艦首の形状や8門の副砲、スタンウォークといった古い装備を残しているのもこのウォースパイトの魅力。スプリット迷彩もあって、外国艦船の独特のテイストが堪能できます。 


1942年時の状態を再現してみました。イギリスの戦艦らしい堂々たるシルエット!張り出したバルジが活かしてます!

ww2時代の戦艦ともなれば、レーダーやら対空武装、クレーンなんかでゴチャゴチャしているのがまた魅力です。

独自の解釈と色彩を優先して仕上げてますが、迷彩パターンとかは考証に沿って塗ってみました。

いつもながら、このデッキの色は濃すぎるようですが、模型映えはします。

参考になるかはともかく私なりに反り対策にも挑戦。

艦船のこのアングルってかっこいいですね〜。日本の戦艦もとても魅力がありますが、こういった外国の艦船

も違った魅力がありますね。イタリア、ドイツ、アメリカとそれぞれのお国柄がありやす。

作ってみた感じはとても素晴らしいキットだと思いました。

私なりのアプローチなんですが、興味がある方は更に詳細もアップしていますので、どうぞ。

[ギャラリー一覧]    [HOME]